Flannel！

オーダースーツ コンシェルジュ　ボットーネの松はじめです。

ロンドン五輪の感動と興奮も冷めやらぬようなジワッ・ジトッとくる暑い日々が続く東京です。
サロン　ボットーネは火曜、水曜に合わせ、木曜まで夏季休暇を頂戴しておりました。


で、本日お店に出ましたら、溜まっていたオーダーご希望のお問い合わせが１７件、、

そして今日もここまで12件、


いや、誇示するような数字でもなければ、誇示したいわけでもないのですが、
小さなサロンとしてはなかなか少なくない問い合わせ件数でして、
純粋に「ありがとうございます」という気持ちでいっぱいでございまして、心なしかいつもよりも一同おじぎの角度が深くなります。


その他生地だけ決まっていて採寸まちだったお客様、フィッティング予約のお客様などなど、
一時的に両手に受話器をかかえる高度経済成長期の商社マン　課長：島耕作の気持ちを味わいました。


あれよあれよと予約が埋まっていくので、人間、忙しい方がはかどる！を合言葉にお仕立ての準備をしています。 


創業当時はなかなか電話が鳴らずどうしたものか、
やはり暑い夏は洋服屋はギリシャの小島にでもバカンスにでも行って、岩肌でストロー付きのカクテルを飲みつつギャルと戯れ、秋くらいから帰国してゆっくりイタリア的な商売をするのが王道なのだろうか？
と思い悩んだのか何なのか、そんな時期もあったのですが、どうやらそうではなく勤勉な日本人らしく仕事して良かったようであります。

それにしましても、まったくありがたいことであります。


 

ちらほらと秋の生地もお目見え。 

本日は常連でありますT様からのご紹介のT様。
まったくの余談ですが、紹介していただいたT様も、紹介でいらっしゃったT様も、苗字が同じであられます。


そんな中、息を飲むような美しい生地、一番乗りで秋本番〜冬のT様のスーツが完成してきました…

会計士先生のクラシコイタリアスーツ

オーダースーツ コンシェルジュ　ボットーネの松はじめです。

ついに夏の暑さが本格化してきました。
予想できたことではあるのですが、この季節ばかりは心と身体が別物だということがわかります。アメリカが猛暑で、イギリスで冷夏とニュースで聞き、もしどちらの国に生まれたいかと聞かれたならば、他のどんな事情をも優先してイギリスと答えてしまいそうです。
最高気温１８℃というのなら、それはスーツは夏でも総裏だ、というのもわかる、でも・・・。そんなことを紳士でないと言うのなら、あなたは紳士でない道を選びますか？

私たちはそれでも全員総裏のスーツ、もちろん上着着用です。
汗がダイレクトに背につくことで風合いが損なわれるのも嫌なのです。



冒頭の写真のお話しです。
「軽いですね」とおっしゃっていただいた、こちらのスーツ。

本日は小松原会計　代表取締役の小松原先生のお仕立てをさせていただきました。
これまでは百貨店でオーダーされていたという小松原様でしたが、今回ご依頼いただき、
【会計士】としてクライアント様に誠実な印象を、というご要望で制作させていただきました。


ご趣味でマリンスポーツ（ヨット）をやっていらっしゃるということでして、とても体格の良い先生。
せっかくのそのお体を生かし、威厳と貫禄感を滲ませ、絞るところは絞りました…

オーダースーツでどこまで変わる？

オーダースーツ コンシェルジュ　ボットーネの松はじめです。

３月に２７人の面接を行い、
４月に入社、そして現在ボットーネのアシスタント・コンシェルジュとして日々励んでいる、西間木君です。
見たことある方もいらっしゃるかな。

そんな彼に、ついに私が見立てた、人生１着目のオーダースーツが到着しました。


入社してからは一張羅の既成品スーツ（写真グレー）を着ていましたが、あまりの変わり様。
せっかくなのでビフォア・アフターを見てみましょう。後ろ姿は・・・


Before




これが、オーダーになりますと、、


After
 


シワだらけだった背の余り、
袖周辺のダキシワもすっきり。

まだ右肩下がりの感はありますが、
今後整体に行くということなので、あまり服を曲げるのはNGなので、動かしませんでした。


小柄ながらヒップがあるため、窮屈そうなヒップ周辺もすっきりです。
（さらにクラシックスーツなら、あと5mmヒップをだしても良いかな）


前は・・・

ジン・トニックで祝杯を

オーダースーツ サロン　ボットーネの松はじめです。

先日は誕生日！でした。が、、バースデー食事も断り、洋服漬けの日々です。
お陰さまで34歳になりました。30代って、楽しいですね！20代で這いつくばってしがみついて良かったな、と思います。


その場に相応しい色・柄・サイジングがあるように、
その場に相応しい素材がある

私はそう思います。

 
さて、こちらはドーメル　トニックという生地を使ってのお仕立て。
いつも春と秋にオーダーをくださる、Kさまのオーダースーツです。この素材は、なんとジントニックで… 

誰のための洋服なのでしょう

オーダースーツ サロン　ボットーネの松はじめです。

ロンドンより、テキスタイルデザイナーがわざわざサロンに来てくださることが決定しました。夜はお食事も。完成してくる数々の洋服と同じくらい楽しみがまた増えました。




既製服は店頭に並ぶと美しく、
注文服は着用して初めて美しい。


私はそう思います。


エルメスのロゴ、馬車のマークに、主人がいないのですよね。
「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味なのですが、通ずる部分があります。


注文服は ハンガーに逆らいます。 まるでハンガーにかけた瞬間から、着用主の体を恋しがるように。
前へ、前へと動こうとして、シワがでます。
ですから、着ると美しい。


思い切って告白すると、既製服はハンガーにかけて美しくないと売れませんから。




さて、本日はその洋服は誰のため？です。
誰のために作られたのでしょう？

この問いに、
既製服スーツですと、どんなブランドでもこうなるのではないでしょうか…