オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネです。
ご納品ラッシュが続いております、こちらはいつも懇意にしてくださるT様、
今季はスーツ4着、コート4着をオーダーいただいております。
イタリアのしなやかなウールで仕立てた、チャコールグレー・スーツ。うっすらわからない程の織り柄が渋い、王道が故に質の良さで勝負できる1着です。
さて、ボットーネには日々、メンテナンスについての質問も頂戴します。
本日はコートのメンテナンスについてのご質問を頂戴したので、提携させていただいているウォータークリーニング最高峰、ナチュラルクリーンのケアの達人、松村氏に聞いてみました。
Q:コートの襟裏が変色してしまうことがあります。
家庭でできる簡単なメンテナンス方法はありませんか?
A:実は、〇〇、あることをするだけで違います。
A:汗が、皮脂でコーティングされてしまうことが原因です。
汗は水溶性の汚れですが、
皮脂は油性の汚れ。
要は水溶性の汚れが油性の汚れで、コーティングされてしまうのです。
ドレッシングを振る前、
油が上に浮いていますよね?
これがまさにその状態です。
なので、着用直後のまだ水溶性と油性が混ざり切っている状態
(ドレッシングがまだ混ざっている状態)のうちに、タオルへ移すと黄ばみにくくなるのです。
Q:ということは、すぐ対応すれば黄ばみにくいですか?
コートご着用の直後であれば、
ほんの少し湿らせたタオルを用意します。
タオルでたたいて、汚れをタオルにうつしてあげてください。
時間が経過してしまうと、黄ばみになって、
汚れは落ちにくくなります。
ということで、〇〇に入る言葉は、
直前、です。
何事もスピードが命、
ドレッシングも混ざっている間に美味しくサラダをいただきたいものです。
スーツやシャツなどのケアについて、
これからもお伝えしていきます。
疑問がございましたら、
弊社ウェブサイトのお問い合わせフォームからご質問くださいませ。
ブログにてご回答させていただきます。
さて、丁度ナチュラルクリーンさんに、弊社に入社したクルー研修を行うため、おじゃましてきました。
こちら、中田代表。
前回鈴木洋服店の鈴木先生が丸縫いフルオーダーでの1着を制作する模様を一部お届けしておりましたが、
2か月の時を経て、
ついに芯地ができたとのこと。
あと4時間あれば中縫いまでできた、と鈴木先生はおっしゃっていましたが、
ここまでお一人で作りこんでいくとなると、時間がかかるのは当然です。
芯地も、動きを確保しながらも、中田代表のブリティッシュテイストの要望も汲み取ったチョイス。
丁寧なお仕事、芯地を見ているだけでうっとりします。
意外な柔らかさ。
この薄さでも入れた方がいいのか!という驚き。
というのは、こんなにも薄いバス芯を入れても、立体感というか、微妙な丸みがでるのか、と。
入れる、入れないの違いを見たいと思いました(コンシェルジュ小寺)
ここだけ芯の違うもの(硬さのあるもの)に変えていました。
ここまでこだわるのか、という驚き(小寺)
この日はちょうど取材も入っていました。
日本アパレルファッション産業協会さんのドレスアップメンという企画の、動画で、
ナチュラルさんが登場するそうです。
今回が第二回で、第一回はアラ商事さんのこの動画。
http://dressupmen.jafic.org/movie/
http://dressupmen.jafic.org/
今回もいろいろと工程をご説明いただきました。
改めて、技や情熱を感じました。
例えば、これは、たれ綿を調整しています。
この前の胸ところにたれ綿が溜まってしまうと、
形が崩れてしまうので、
これをバランスを整えていくのが大変、と。
本来だったらたれ綿は、
職人が一点一点調整しているので、
それを手が違う人間が再現していく、これは大変なことだ、と感じました。
やっぱり、服に対する敬意というものを感じました、
服を作っている人、服を着ている人に対しての敬意、といいますか、
そんな想いを感じました。(コンシェルジュ工藤)
卓越のアイロンワーク。
培った小技は、弊社生産管理部チーフもびっしりメモ。
どんな動画になるのか、今から楽しみですね。
ナチュラルクリーン中田代表は真っすぐな方で、
この日も、
〈ありのまま行こうよ、鈴木先生に指導されてる、ボットーネが見学に来てる、それも含めて全部ありのまま撮影したらいいじゃない。
普通恰好いいとこ映すだろうから(笑)
でも、その方がうちらしいじゃない〉
との一言がありましたので、もしかしたら、我々も映っているかもしれません。
実際に水洗いしていた洋服は、
エルメネジルド・ゼニアの極細番手、15milmil15(通称15ミルミル)だったのもすごいですが。
あぁ、あれが水に入ると想像しただけで恐ろしい・・・
ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。