

オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネです。
伊勢丹・三越の逸品会に出ている方、と言って驚く方は少なくないと思いますが、逸品会自体をご存じない方もいらっしゃるかもしれません。
それもそのはずで、百貨店の上顧客しか呼ばれないイベントで、ひっそりとゆったりホテルで買い物ができる会なのです。
そこには世界の名だたるナショネルハイブランド、誰も知らない人がいないブランドたちが軒を連ねているものの、[逸品会]は日本橋三越に固定で出店していても、世界品質として認められない限り、呼ばれて出展できません。
そのため、ブランドの登竜門と言われ、これに入るってことは、
品質は世界で認められたも同然。
その[逸品会]に出ている方が、BLASONのクチュリエ服部幸之助氏です。
そんな服部さんが代表を務める、株式会社BLASON(ブラゾン)に私たちボットーネは、婦人服のプレタクチュールのご依頼をしていたのですが、
今回は紳士・婦人のレザーオーダー会を開催していただける運びとなりました。
▪︎日時
10月22日・23日・24日・25日
西麻布アトリエ
完全予約制
今日は服部さんに、レザーの魅力を伺ってみます。

服部さん、その前に[逸品会]と言うとみなさんすごい反応なんではないですか?いや、ほとんどの人が知らないですよね!
お家柄がすごい人、CM流れている会社の社長さんや会長さんのご子息とか〜でしょうか!。






そのブランド中の、今年のトレンド一押し商品を持ち寄って、
外商の上お得意様だけ、
落ち着いてゆっくりショッピングできるように、
ホテルのなかに、ショップを2日間だけの為に作って、
宣伝もしないですから本店でお買い物するよりもゆっくりゆったりお買い物が出来るのですよ。

これを知ってる人もそうですが、
それに出てるってことはものすごいことですね!

そうおっしゃっていただけますね、
そのなかでも三越がウリでしょう。

服部さんはそこに3年オファーがかかり、
世界の一流品のなかで勝負してる。
三越さん以外にも出ているのですか?

特に新宿伊勢丹か日本橋三越ですね、
札幌三越なんかにいくと、
強豪になってるのはア○ダさんとか。

すごい顔ぶれ、それもオファーが来たんですか?

そうです、オファーもらって。
今は西麻布にアトリエ風ショップ出してますけど、
口コミだけで参宮橋のアトリエでやってたころ、
お呼びがかかりました。
地方でも、お得意様しか呼ばない会ですから、
そこに入れるかどうかは、外商がついてるかどうかなんです。
うちのアトリエに逸品会に出ているのでクローズ、と看板出していると、
知ってるお客様は驚いてますね。

まさに知る人ぞ知る会ですね。
さて、本日はレザーについてお伺いしたいのですが、まずどんなレザーがありますか?

ええと、
例えば、この辺のこういう、
スペインラムのAAAランクのものなんだけど、、
と出てきた革は、明らかに上質なそれとわかるレザー。

染色をして、
ほとんど表に顔料をかぶせないでできてる素材。
エル◯ス、ロ◯ベが定番で使ってるランクのものですよ。

エル◯ス、ロ◯ベが使用している革なんて使用できるんですか?
手に入りませんよね?

そう、
信頼とコネがないとね!笑

なるほど!

それと、色・素材も、こんなランクのを仕入れるとなると、結構リスクがあるんですよ。
だからどこもやりたがらないし、やれないんです。
結果、日本ではリスクできるところがほとんどないわけです。

ええと、
そのリスクって具体的にどんなリスクなんですか?

動物なので個体差もありますよね、
大きさ、品質で染まり方も違うんですよ。

そうですよね、
動物だから1枚1枚違いますよね。

革屋さんは個体差があるなかでも、
だいたい近いものを、3タイプ〜5タイプくらいにわけて、、
でも紺はもっと違う、みたいなことがあるよね。
日本のアパレル構造って、
コレクションとコレクションの間は、
腕の良い職人ほど
まったく仕事がなくなっちゃうんですよ。

まるまる・・・

そう、負のスパイラル。
そういう職人さんに安定してそのサイクルをまわして、
いいスパイラルに!が目的なの。
例えばうちのを縫ってくれるのが、メンズもレエィースも縫える方、
ドレスも縫える。

すごいですね、
普通はメンズかレディースか、またはドレスか、ですものね。

そうですね、レザーだと日本で一番じゃないかな。
ディ◯ー◯のコレクションとか、名指しでくるからね。
あと、マ◯ケル◯ャクソンや◯ピィーディーもやったって。

ディ◯ー◯から声がかかるんですか!?
あれ、そういえば服部さんもディ◯ー◯から声がかかったって言ってませんでした?

あれはね、18年前にヘッドハンティングされましたね笑
27くらいのとき。
そのときはミッチのチーフの縫い子さんと2人だったんですけど、
2人ともヘッドハンティングされたな。

一点物作るでしょ、
でも作ったのは量産工場で再現するんだよね。
もちろん製品制度は落ちるけど。

だから、サンプルは綺麗だけど量産はあんまりなぁってなるんですね。

そう。

え、そうすると、結局いい服作っても、
それをラインに乗せて作るから、
その方は仕事がなくなりませんか?

そう、いいものが作れるがゆえに仕事がなくなる、
それを変えたいの!

それはビジネスの世界ではそうかもしれまえんが、
寂しいというか、このままではいけませんね!

だから僕がそこ自体を安定して発注出来る様な仕組みを構築しなければならないと思ってます。
そうそう、
この彼もア◯ダジ◯ンとかフォ◯シーとか、
いろいろ受けてたんだけど、
ビジネスだと当然だけど、ビジネスの世界では当たり前だけど発注側はなんの保証もしてないから、
ある日ブランドの企画の都合で仕事がなくなっちゃうんですよ、
でもビジネスだから、もちろんそれに対しての保証がないわけです、
だけど腕はある、
そこで、それをちゃんと安定供給できるようにできないかな、と考えたんです。

スポットが当たりにくい影の立役者、
でも技を持った方々がいてこそ成り立っている、
なのにビジネスとのバランスが取れない、
これは、悲しい問題ですね。
他にどんなレザーがありますか?

さきほどのはナッパなんですけど、
これはヌバック。

表側を、サンドペーパーをかけてるんです。

これはすごく滑らかな手触りですね。

これはね、
世界一のタンナーさんで、
日本でオーダーでいるのはうちだけでしょうね。
そう語る服部さん、
このクラスのレザーはそう簡単には仕入れることが出来なません。

これのジャケットとコートを作って!
とお客様からリクエストがあって、うちが染めのリスクをとって染めてるんです。

そうだったんですか!

あ、このワンピースはあるお客様のなんですけど、

ジャケットとコートで500万円くらいで作ってる、
あ、これ書くんですか?読者ひくよね笑


引きますよ笑

でもね、本当に日本でうちだけしかできない、オーダーは。
エルメスは定番でやってるけどね、既製品。

どちらのタンナーのレザーなんですか?

スペインのタンナーで、リバー社。
素材だけでもうちしかつかえないものがあるんです。

それに腕のある方しか縫えないですよね。
どんな方が縫うんですか?

レザー専任の職人さん。

これはね、
ヌバックと毛抜きミンク、
ぽちぽち出てるところを、全部手で抜くとこうなるんです。

気の遠くなる作業ですね、それは手でないと抜けないんですか?

手でないと抜けないですね。

こういうミンクに関しても、
あ、ロシアンセーブルが一つあるかな・・・

どんな色でも
お客様の要望があれば染めますよ。
こんなカラーのオーダーが出来るのもうちだけだと思いますよ。
ロシエンセーブルは、
この、中(内側)の薄さが違ういますね。

ミンクと比べると違いますね!薄い!
薄いということはどんなメリットがあるんでしょう?

軽くなりますね、仕立てたとき。
それで、日本トップ素材のミンクを、
天然のこの染めるのを、そめる。

ムートンのコートナショナルブランドのプレタで
70万だけど、
オーダーで60万円〜、
お客様のサイズにあわせ。

ほんとにすごい軽さ!

軽いっていうムートンでも、
こんくらい柔らかいときててもつかれないし、
Tシャツでもあったかい。
例えばトレンチコートでも
どんなものもフルオーダーできます。

クロコですね!
こちら、お幾らくらいなのでしょう?

480万円です!
ですが、こちらと同等のものが◯ィトンのコレクションに出ているのは2500万円くらいですからね。
そこのニッチなお客様に対して、
うちがどれだけできるか?
こんなものできない?に対して、
形も素材も、ほとんどのことはできる。
そういうスタンスを持ってるところは希少、BLASONとして自信を持っていますよ。
こちらはスポーティですね?

パンチング加工しています。
スポーツカー乗っている方が好まれますね、
アクティブでそのまま食事もできます。
通気性も良くオールシーズン着れそう。
こちらはリバーシブル。
内側はオリジナルプリントしたのだそう。
より薄く、より長い期間を着たいというご要望は増えていますね。
裏地つけずに、こちらは80歳くらいの医師のお客様のオーダー品です。
これはまた少し変わったパンチですね?

はい、こだわりとしては、
裏からパンチをして、よりカジュアルにしているんですよ。

あとは、ストレッチをきかせたレザーも人気です。
裏に、ストレッチの生地をボンディングしていまして、
結構楽です、
パンツでもいけちゃいます。

革でも伸びるんですね!

こんなに伸びる。
服部さんに、三越さんや伊勢丹から依頼がくるのは、
他にできるところがないからなのでしょう。
メンズとレディース両方のパターンができるというのも強みです。

一般ブランドは売ることを目的とするから、
ずっと着れそうな色が多いですけど、
うちのお客さんは、
こんな色が欲しい!とか、
ブランドいっぱい着ちゃったけど、
欲しいのはもうブランドにはない、
そんな人がオーダーできるところがないんです。
ブランドが提案したものに満足できなくて、
こういうのできる?というオーダーが少なくないです。
ブランドで満足できてない方って、実はすごく多いと思います。
そこのニッチなお客様に対して、
うちがどれだけできるか?
こんなものできない?に対して、
形も素材も、ほとんどのことはできる。
そういうスタンスを持ってるところは希少、BLASONとして自信を持っていますよ。
服部さんのレザージャケットは40万円〜と、決して安くありないかもしれまえんが、
既製品とほぼ同額で、オーダーメイドが楽しめ、
色もデザインも自在といって過言ではありません。
完成まで約45日。
10月22、23、24、25日。
もう数名のご予約を頂戴しております。
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