
オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネです。
業界屈指のワザを持つ、
なかなかお会いできないであろうある方のワザを勉強させていただくため、遠方へ。
華麗なる手さばき。
プレスについて勉強させていただきましたが、
洋服づくりにおいて大切なことを多く学び、持ち帰ってまいりました。
その方はというと・・・・
現在ブログ内容を先生に見ていただいているので、
しばしお待ちくださいませ。

左から服部幸之助氏、パートナー李氏、松はじめ、アシスタント黄氏。
さて、題名にて閲覧注意!と書きましたのは、
・中国ビジネスで痛い目にあった!懲り懲りだ
・中国っていうだけでどうもだめ
中国に対してアレルギーがある方、
どうかこの記事はスルーしてくださいませ。
弊社、ご縁があって中国にて、日本のモノづくりを伝えるべくオーダー会を開催し中国にもお客様がいるのですが、
この記事は、これまで中国出張した時に、主に北京で書いたもの。
孤独と感動が入り混じって、異国で思わず書いたので、最初に言っておきますが、それ書いちゃマズイでしょ・・・というようなのがあったらすみません。もしこのブログがサイバー攻撃に遭って閲覧できなくなったら、
この記事がきっかけで狙われたな、と察してください。
いや、たかだか洋服屋の日記、そこまでの内容ではないって・・・
失礼しました。
中国に行ったことのない方は、小旅行の気分でお付き合いください。
冒頭は・・・
日本の物づくりを世界へ!というテーマのオーダー会。
何度も通っている中国・北京でありますが、このオーダー会はクチュリエの服部氏を招き、お客様も、うなるような顔ぶれ!

異国で色々な方に会って学ぶことで、むしろ住んでいた日本を知ることになりますから、本当に不思議です。
例えば漢字は中国から伝わったといいますが、電話など新しく発明された機械の名前は、日本から中国に伝わっています。(中国で電話は、电话 dianhua)

LGやサムスンの巨大ビルが立ち並ぶ中、手前には昔ながらのマンション
街の看板も、LG、サムスン、LG、サムスン、サムスン、パナソニック、、日本がんばらないと・・・
それから、ビジネスにおいても。
例えば言ってはいけない金額。
中国では、250元というプライシングはしてはいけません。
バカな数字なのだそうです。
260なら良いのです。

中国には日本の感覚では驚く方が少なくありません。
写真の方ではないのですが、
ご納品させていただいた方ですが、私の友人のフォトグラファーにも容姿が似
個人資産が40億米ドルだそうで。

ある夜、名だたる中国IT界のドン(中国のビルゲイツのような方)たちの食事会に。
六本木ヒルズ10個分くらいの高級飲食店街、黒のア
なのだが、食事会というか、飲み会。
飲み会と
(中国ビジネスなさっている方なら雰囲気おわかりかと)
白酒の34年古酒、ドンとドンの側近と私の3人で5本空け、私

ドンのユニークなエピソードは、
子供から、「上海にいるんだけど、北京にパスポートを忘れた!」
と電話があって、【自家用ジェットで上海までパスポート持ってた】ことだそう。
そのドンが感動していたのは、
足を骨折しているドンが先週京都に行ったとき、
スタバのおねーさんが
【また日本に来て下さいね】とカップの側面にマジックで
そう聞くと、日本の何気ないもてなし力は海を越える、と海を越えたところで実感しました。
例えば私が、4つ星レストランのBARに行ったときのことです。
カウンターに座っているのは…
バーテン!
この後、私の飲み物は10分くらい空でしたが、
ずっとテレビを観ていて、呼んだら眠たいところを起こされたように面倒くさそうに(実際はわからないが私にはそう見えた)振り向いてきてくれました。
ここでバーテンさんを呼ぶということは、追加注文かお会計意外にはないと思うのですが・・
日本人のように、察してくれませんでした。
2杯目のウイスキーは、
運んでいる間もちょこちょこテレビの方を観ていました。
(ちょっとパロディの入った連続ドラマのようなやつです)
こうした日本人の当たり前の素晴らしさを感じました。
ただ、ドンは、
実際にビジネスをした時に、
日本人のビジネスに対するスピード&意思決定の遅さは危惧されてい
ドンの、
中国の東北地方、つまり満州とかあの辺りを日本に返還したら、きっとお互いに発展するよ!というアイデアには度肝を抜かれましたね。
それにしても、洋服を通して面白い方々にお会いでき、お付き合いさせていただけるものであります。
皆さん豪快に見えて謙虚、ユニークで日本好きな方ばかり。
感謝感謝。

また徹夜してでもお客様に良い洋服を提供する、という姿勢に、
大変刺激を受けました。

夜、服部氏から上海蟹行きたい!!とリクエスト。
よーし、とパートナー、結構遠方まで上海蟹を食べに有名店に行ったら、今日は蟹はない、と言われ、
予約して行ったものの急きょ別のお店へ。
台湾料理になりました、、
ある、あるある、よくあるよこんなの、なんてことない。笑
ところで、中国ではみなスマホでタクシーを呼んで食事へ行くようになりました。
初期訪問時にはなかった光景です。
中国には、タクシー配車アプリが2つ、
アリババ「快的打車」
We Chat(テンセント)の「ディディ打車」。
そこに検索エンジン百度がアメリカ発タクシー配車アプリ「ウーバー」に出資と発表したので、物凄い市場争奪戦になると中国で話題になっています。
SNSとしては、Facebook5億人に迫る、テンセントWe Chat4億6000万人を誇っていて、
私も周囲もテンセントWeChat以外使ってるのをみたことなく、私たちもテンセントを使っています。
キャッシュバック率も高い、おそらく今回もテンセントの独り勝ちではないかと思います。
WeChatというアプリはモバイル決済までできてしまいます。
タクシーを呼んで、スマホで払うのです。
しかも現金決済を好むタクシー運ちゃんにも、ボーナスを払うという形で囲い込んだそうです。
有料スタンプとゲームでマネタイズするLINEと違って、WeChat は企業などビジネスアカウント課金とモバイル決済でマネタイズしている強力なビジネスモデルで、会う人合う人、WeChatアカウントは?と聞かれます。
WeChatがなければ中国ではビジネスにならないといって過言ではありません。
が、、
私のお客様にアリババ上層部の方(いわゆるライバル社)がおりまして、
使っているところは見せられません(見られましたが笑)

中国・北京のIKEAで一番驚いたのは、【運び屋】が待機していること。
なぜならタクシーが行列だから。
腕っぷしが家具を運ぶサービスが成り立っています。
中国もIKEAは郊外にあるから、こうなるのですね。
しかも休日はお祭りのように多くの路店が並びます。
ついで買いを狙うのでしょうが、実によく売れていました。
あとは、ディスプレイで休む人が少なくない。
休日モードの時はほぼ家具ではなく人を見るしかなかったくらいです。
0歳児をベビーベッドで寝かしつけている光景に少し驚き・・・
IKEAのサービスはまったく日本と変わりません。
またセルフという店員のスタイルは実に中国に合っているのかも。
店員は聞かれたときだけ必要最小限な対応をするが、IKEA以外の店舗サービスもそんな感じです。
商品ラインアップはほぼ日本でみたIKEAと変わりません。
ディスプレイも含め同じだが、一点だけ驚くほど違ったのは、
エスカレーターの中央にどさどさ商品が売られています、まるでドンキホーテのように。
さて、どうしても運びたい家具があり、
腕っ節に交渉し、家具を運んでもらいました。
100元(1600円)とは、激安です。
本当に大丈夫なのか。
念のためナンバープレートも撮影します。
峠道を走る競争のような荒い運転、
過剰請求されてもNOといえるかわからないようなシュチュエーションで、手は汗だらけだったが、なんとかなりました。
デパートも、日本と似ているようで色々違いました。
商業施設内には、スケートリンク!
東京ラブストーリーのようなトレンディースポットだね!と盛り上がりました。
大陸は、とにかく巨大。スタバも巨大。
百貨店の営業時間は非常に長めです。
ナスダック上場前の経営者の方と食事。
会員制の施設にご招待いただきました。
我々のような洋服屋がそういうご縁をいただけたのは、
洋服を作らせていただいていただからなんですが。。
仕事は、自分を成長させてくれますが、特に海外は気づきが多い、
息子にも早く海外に触れ慣れさせたいと改めて思います。
海外への挑戦は心踊る楽しさです!もちろん甘くないですが。
そもそも国が違うのだから大変です。
文化も歴史も考えも違うのです。
肌の色こそ一緒ですが、大陸は広いです。
例えば内モンゴル出身の方の服を作るにしても、違います。
こだわるポイントが違う。目つきも違い面白いです。
そして洋服屋をやっていなかったら出会えなかった方々だと思います。
北京は首都ですから、昔イメージしていたような、
【ロレックスをここからここまでくれ】というような、
いわゆる成り金のような人とはお会いしたことがありません。
見識あり国際ビジネス感覚をもって着実に積み上げて成功なさった方が多い。
豪快な買い方をする中国人というのは、地方都市の方なのです。
北京籍の方は東京やロンドンのようにスマート。
非常に信頼してくださって、提案のしがいがあります。
だた、みんな完璧に時間通りに、とは動きません。
それは渋滞と優先順位。
ビジネスでどうしても外せない会議などで遅れます、
すると次、次と他の人も打ち合わせが遅れるので、少しずつ遅れていくと全体が遅れます。
ですから、日本の秩序は本当にすごい!といつも関心されます。
そんな中国ですが、私は日本にいて聞いたり、読んだりしたのと、随分と違う印象を持つようになりました。
ななめに45度くらい方向がズレていると思います、日本のメディアの情報は。
実際に行って、色々チャレンジし、やってみて初めて知ったことのどれだけ多いことかと思います。
近隣の国で揉めることは、マンションで隣同士に住んでいて、お互いに苦情を言っているようなものです。
あの部屋の夜のドアを閉める音が気になる、だとか、管理会社に文句を言い合っているような感じではないでしょうか。国は絶対に引っ越せない、だからこそ、協力していかなければいけないし、協力すれば日本が抱えている様々な問題も解決します。

割と古びたマンションの一室なのに、日本人に人気といいます。
日頃の疲れが吹き飛んだ。これまでの北京で入ったマッサージ店は何だったのか、と思うほどのコストパフォーマンスでした。

ただ、いつも夕刻はゴールデンウィークのような渋滞。
だからたどり着くまでに45分。すいていれば15分くらいなのに。
ちなみにここは割増になり、出張人員のみの対応になりますが、出張でも来てくれます。

走っている車はベンツ、アウディ、BMW。
一番人気はアウディで、1億円超えモデルも。
タクシーでフォルクスワーゲンが多いのは、中国産ワーゲンだということだそうです。


サロン付近で打ち合わせ。
それと東京とLINEでミーティング(ちなみにこちらは日本より1時間早い)
終わってから、さて、今夜、どうしようか。
少々寒いが、またパワーを貰いにあそこに行ってみるか、と北京のマイカーの鍵を手に出動。
国貿3期の80階にあるバー、atmosphereです。
もの凄く間違った日本語だがしっくり来る言葉は、【バブっている感じ】。
日本の高級ホテルのバーとラインアップも演奏も変わりません。
グレンフィリックが1,500円くらいでした。
80階の夜景は・・・
残念ながらいつ行ってもまったく期待できません。
雲の上ではない、スモッグで周囲が見えないのです。排ガス規制が進むまではこの階層の意味は成しませんね。
カウンターに、平日、この時間1人で訪れている日本人は私だけだったでしょう。
だいたいの客は香水ぷんぷんのおねーちゃんを連れた青年実業家か、質の良い服を着た女性2人組です。
(最近出会う方出会う方、明らかに日本よりも洋服の素材が良い)
私もカシミアのコートと、質のいいニット等と、嫌みすぎず恥じることはないであろう靴を履いていったから、非常に丁寧な対応です。こういう時洋服と靴はかなり大事です。
私は90元(1,440円)のと80元(1,280円)のを結局2杯飲みました。
それで170元に、31元(496円)のチャージとサービス料がついて合計201元。チャージが安い傾向にあります。
このバーでもスーツスタイルの紳士には出会えませんでした。
欧米の文化が強く、カジュアル傾向なのです。
あと、当たり前ですがこのバーでも思い切り日本語で話してみましたが、誰一人として通じませんでした。
そういえばパートナーが言っていました、日本語は、語句の裏にある微妙なニュアンスを読み取るところで大体の中国人が挫折する、と。
そして、その曖昧なニュアンスのせいで、ビジネス上トラブルになると。
逆に、情緒とか、空気を読むとか、そういった日本人にしかできないところがあり良い面もあるのだと思うが、確かにはっきりしませんね。
そういえば、この界隈に、日本のセレクトショップ、ストラスブルゴの中国1店舗目ができました。
価格は日本より高めですが、ラルディーニなどラインアップは良く、嬉しくなりました。
ホーランドシェリーやゼニアはよくバンチブックを見かけたのですが、ドーメルやカチョッポリのバンチが置いてある店舗はこちらが初めてで、これも嬉しくなりました。
でもラルディーニよりもゼニアとアルマーニの方が人気ありそうですね。
外資系ビジネスマンをはじめ、日系の方をターゲットにしているのかな?

こちら798芸術区。
ここは工場だった地域に芸術家たちが住み始めたことがきっかけで、今ではすっかりカフェや美術館の街となっています。外国人とファッショブルな人で溢れています。
これから758へ移動し、デザイナーと打ち合わせ。
しかしこのカフェで私は、LINEで日本のデザイナーとの打ち合わせに終始しました。
(このときは中国でLINEが使えたんですよね)

791芸術区エリアの後、同じく工場跡地の再開発エリアである751の責任者と会わせていただきました。
751は電力事業がメインで、川崎重工(日本の)とのプロジェクトを進行しつつ、グッチやアルマーニのファッションショーも行っています。
東京でいえば、【お台場】のようなものかもしれません。
その後、そのなかの有名1店舗のオーナーをご紹介いただき、会いに。
素晴らしい店舗と作品。桂由美さんのような方だと思っていたら、そもそも桂さんとは先週シンガポールで食事していたのだそうで、ワールドワイドで大変な事業家でありデザイナーでいらっしゃいます。
色々なハードルはあるものの、アライアンスへの第一歩が進みました。
ですが、少しショックなのは、
このままでは私たちの業界どころか日本に明日はないということです。
中国製がこれほど進化しているとは、正直想像以上でした。
世界の超一流が中国に進出にしているのだ、それはそうでしょうね。
技術だけではなく、徹夜でやる、というようなお客様に対する姿勢もです。
かつての日本もそうして這い上がってきたから、このアジアスピリットはわかります。
私たちは日本は一体何で勝負するのだろうか・・・・
真剣に考えねばならない時です。
餃子が美味しい!
中国では水餃子(水餃、shuǐjiǎo)が基本で、焼き餃子は食べません。
焼餃子は、あまった水餃子を焼いて食べるもの、くらいの感覚なのだとか。

昔、水餃子の煮汁を食後に飲む文化があったそうです。
日
これがとっても美味しいのです。

パートナーと、以降の戦略を決定。
うまく行かないかもしれないし、最初はテストを繰り返す

近々、武漢に行く可能性も出てきました。
北京から高速鉄道で3時間、上海と同じくらいの緯度です。
この際成都、重慶、チベットにも行ってみたいけど、時間的に
北京は首都、その中心、ここに拠点があるのは強いということを実感しました。
しかし、海外でのビジネスは甘くない。
いつ、どうなるかわかりませんね。

この日は視察を終えて、独り、南羅鼓巷の古民家カフェ。
昔ながらの中国民家などが残っている貴重なエリアに、カフェなどが出来て若者のスポットと化しています。
外国人(自分も含め)が少なくない、原宿・竹下通りのような感じでしょう。
飲食店で、またしても【韓国人?】と聞かれます。
かれこれ6回目、、しかしなぜ?
日本人は1人で行動しないのだそうで、1人で行動するのは韓国人に多いようで、そう見えたのではないか?と。

風が吹いてPM2.5は南下し、お陰で上海がひどかったようです。
煙幕の中にいるような日が何度もありました。
日本で報道されているように皆が気にしている様子はないが、一部の人はマスクをつけています。
私が今回お会いした方々は、パートナーも含め誰一人気にしている様子すらないため、私のみがマスクを付けていたのですが。

夏には、なんと無謀にも妻と1歳8か月の息子を連れていきました。

そして、夜ご飯は、恒例の鬼街へ。


1歳8ヶ月の息子も興奮(?)のアジアらしさ満点のグルメストリート。

奥の女性たちが食しているのは・・・

こちらは同じ鍋を頼んだところです。
内容を明かされずに食べたのですが、、
【カエル鍋】だそうです・・・・・・・・・
お食事中の方がいらっしゃると申し訳ありませんので、
詳細な具の写真の発表は控えさせていただきます・・
その他も明かされずともわかるようなものがちょこちょこ・・・・
香辛料が効いていて味はよくわかりませんが、基本的には美味しかったのにも驚きであります。
美容効果などももちろんあるのでしょう、がねぇ。。
さて、妻たちが来たこの時は私は仕事、妻たちはガイドをつけて観光。

こういうところを周ったんですって。
一番印象的だったのは、観光の話ではなく、
ガイドが放射能を心配していた点。
日本のお菓子は美味しくて好きだが、今は心配なんだとか。
2013年8月の話、とはいえ日本では報道も収束した頃、海外では不安の声があるのは事実ですね。

海外出張が多い方は実感あると思いますが、
毎回日本に帰ってくる度に思ったのは、
たくさんの方から学びをいただきました。
どちらの国にもそれぞれの良いところがあるなと思います。
小さな洋服店ながら、
着る方を最大に引き立たせるべく、
良い洋服づくりのため、本日からも一同進みます。
ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。