
先日は、西武ライオンズのピッチャー、藤原良平様のご納品。
この度藤原様自身のご挙式ということで、ご結婚式用のオーダーフロックコートのご納品をさせていただきました。
ご覧のとおりの長身に、174センチの私がまるで小人であります。
鍛え抜かれた強靭な肉体に、染み入るように洋服がフィットし、やはりお似合いになられます、、羨ましい限りでありますね。
藤原様、末永くお幸せにお過ごしください。

さて、先日は取引先の方もお招きし、18人程度で開催した立食望年会(ぼうねんかい)を表参道で開催いたしましたが、その翌朝、、
ということで、入手してまいりましたのがこの鞄です…
故、落合正勝氏が所有し紹介していたこともあって、ご存知の方も多いと思います。
様々な革のなかで、こちらはフィレンツェ近郊のサンタクローチェでしかできない手染めの革。
1点1点作り上げられるこの鞄、

もしかしたら長野にある!という情報を得てしまい、
男の世界であります。

実を申しますと、お客様であり非常に仲の良いK様がある日お持ちになったことがきっかけでした。
K様がお持ちになったのはおそらくサンタクローチェでもハードだったのではないかと思います。
その重厚感と落合氏の話しを聞き、
そういったテーマで一着を仕上げる、というコンセプトの洋服を仰せつかったのであります。
そこからK様と鞄について想いを馳せ、洋服のコンセプトを思案していたところ、
この鞄の魅力に取りつかれ、
ミイラ取りがミイラになってしまったわけであります。
そんな風に、この鞄を探し出したことを昨日のように思い出します。

結構なキャパシティ。
頑丈です。
薄っぺらい鞄で、中の物は守れない、という落合氏のお声が聞こえてきそうです。

ところでこのダレスバッグですが、なぜこの名前になったのか?
1951年、アメリカ国務長官ジョン・フォスター・ダレス氏が来日した際に所持していた鞄を見て、
日本の鞄職人 「タニザワ」 が「ダレスバッグ」という名前で制作しプレスしたという話。
なかなかのネーミング、日本名だったのです。
カルテや診察の器具など、往診の際に持ち歩くこのバッグは、
現在ではPCや書類を持ち歩くビジネスバッグの最高峰のような位置にいると思います。

そのようなわけで、ダレスバッグというと大狭製鞄の他、
日本ではタニザワ、万双、
また英国のスウェインアドニーなども候補に挙がる方は少なくないと思います。

大狭製鞄のザ・ダレスは内部は3ブロック。
近い商品としてイタリアン・ダレスがありますが、こちらは2ブロックです。
このように割と幅があります。
さすがに鞄を買った、というだけでは家族も納得感がないので、温泉と善光寺へ。

このE7系あさまは、3月には私の地元、北陸まで開通。
かがやきと名称を変え、大幅時間短縮を果たします。


3歳の息子と0歳3ヶ月の娘まで総動員しての出陣。
なお、息子は新幹線E7系に乗れて大喜び、
やはり男というのは、こうも動く獲物を自分のものとせんとするDNAが流れているのでしょう。
そして妻も源泉かけ流しの温泉に満足いただけたようですが、まったく思い立ったら何とやらというやつであります。




鞄を購入させていただいた店舗で、教えていただいたお蕎麦屋へ。

さすが地元の方の推薦のお店は絶品。
あいにくの雨ではありましたが、
一つの鞄がご縁で、様々なストーリーが生み出されました。
さすが名鞄です。
ぜひ長野にご出張の方がいらっしゃいましたらお問い合わせください。
ちなみに、鞄を見せたときの妻の第一声は、

念のため、持った時の印象をチェックするため、
しなの鉄道にて移動直前に、撮ってみました。
撮影者は妻。
色艶良く、最適なグリップ位置だと思いました。
まったくしっくりきていません。
自分のモノになっていないだけでなく、
まるで鞄が主役。
本物の革は使う人間の味を醸すといいます。
ですから自分の歴史を醸し、
さて、今日からこの鞄と共に戦います。
ちなにに当サロンではこの鞄の取り扱いはありませんので、ご注意を。
東京では、銀座三越さん、日本橋三越さんなどを中心に、23日に本年度分が発売されます。
ブリティッシュブライドル、サンタクローチェハードなどのザ・ダレスが店頭に並びます。
大挟製鞄 ザ・ダレス
当日、あるいは数日で完売する可能性があるので、気になった方はぜひ鞄売り場へ足を運んでみてくださいね。
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