オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネの松はじめです。
写真は海外のお客様からのオーダーで、【ドラゴン】手縫い!
さて、どんな仕上がりとなりますか。。
本日は結婚式に列席する際の靴についてです。
黒の靴なら間違いない、いえ、そうではありません。
この写真の中で、OKなのはどれでしょう?
簡単ですよね?
黒のストレートチップ・シューズ(英国ではキャップトゥと呼ばれます)
さきほどの写真では左から2番目がそうです。
ストレートチップとは、先端の部分がこのようにまっすぐなチップが入っている形状の仕様ことです。
羽根は内羽根を選びます。
ヒモのないタイプの靴も避けましょう。
こちらが外羽根です。
ブーツタイプでなくとも、外羽根はフォーマルシーンで選ぶべきではありません。
またスウェード素材もNG。
あくまでも牛革靴。
茶靴もNG。
茶色のシューズはくつろいだ印象を与えます。
茶靴の合わせ方はまた別の記事を企画していますが、
暖色系スーツ=茶靴・かばん
寒色系スーツ=黒靴・かばん
こう考えるとシンプルでコーディネイトがしやすいです。
これは?
当店でデザインしたエナメル・コンビ・シューズ。
エナメルは時間と服装によって着用します。
・タキシード
・燕尾服
この時ばかりはエナメルのパンプスと決まっていますので、ご注意を。
さて、それではこの記事のタイトルでございます、
なぜ結婚式で黒のストレートチップの靴を履くのか?についてでございます。
黒であること。
ストレートチップであること。
内羽根式であること。
それは・・・
1910年メンズウェア百貨店の広告より。
フロックコート姿の男性が履いているのは、ストレートチップ・シューズ。
ストレートチップ
先端の別パーツが、チップです。
そもそも革靴にチップが付いているのは、芯跡がアッパー側へ出るのを隠したかったから、といわれます。
内羽根
内羽根(バルモラルともいう)の靴ですが、19世紀イギリス王室で愛用されていたといいます。
それも、英国王室など貴族層が履いていた室内履きです。
反対に外羽根(ブラッチャーともいう)の靴、
こちらは戦闘用で、1800年代の陸軍ブーツが原型とも言われるのが外羽根の靴です。
見た目にカッチリと清潔感がある、
凛々しく上品、
そのためビジネスでも使えるのがストレートチップの靴。
結婚式列席を機会に、揃えておいて損はないでしょう。
スーツもそうですが、靴も戦闘、乗馬などが関わりあいながら発展し、室内着・室内履きとなり、
現代ではパンプス、ブーツというと女性のアイテムにまでなっているのです。
そこには防寒など身を守る目的、
馬に乗りやすいようにする機能性、
そこから美意識が加わり、昇華していったともいえるでしょうね。
乗馬といえば、、、
我が息子L皇帝は、早くも馬乗りに挑戦中。
近所の乗馬少女に貰った馬をすっかり乗りこなしております。
馬は香港製とあり、鐙-あぶみ-(足をかけるところ)までついていました。
若干足が届いていませんが・・・・・
ぜひ子供用燕尾服を仕立て、ジョッパーズブーツを合わせてみたいものだ、
洋服バカ×親バカだからこそ思った脳内の出来事でありました。
ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。