オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネの松はじめです。
そんな記念すべきエクスクルーシブな日も表参道サロンは、新年のお祓い予約のように営業時間に収まらないくらい(収まらなかったのですが)たくさんのご予約をいただき、看板も出していないサロンではありますが、お客様とともに無事2012年12月22日あたりを通過することができました。
特にこれからの季節は記念式典や特別なパーティーも少なくないようで、様々な業種の、様々な方がいらっしゃいます。ご縁あってそのような大切な一着を仰せつかることに感謝の日々です。
さて、 本日はカシミア100%の素材でご提案させていただき、お仕立てさせていただいておりましたトレンチコートが完成いたしましたので、シェアさせていただきたいと思います…
トレンチコートは、ダブルブレスト。
第1次世界大戦、イギリス軍が作った防水レインコートが発祥といわれています。
その時の、長い塹壕(トレンチ)戦からこの名がついています。
ご覧のように、トレンチコートの肩にはエポレットという、ボタンで留める部分があります。
裏ワザでありますが、
万が一お仲間が負傷して倒れてしまわれた際には、エポレットを持って引っ張れるので便利です。
今回は重量の観点からつけませんでしたが、トレンチコートにはガンパッチがあります。
こちらも戦闘時に銃を使用される頻度が高いようでしたら、 オーダーの際にこっそりお申し出ください。
結構ロングの着丈に仕上げています。
近年はコート丈が短いトレンドがありましたが、クラシックなコートという観点からも、防寒の意味からも、そしてせっかく仕立てるのでしたら長めのコートはおすすめです。
ベルトを巻かないとまた雰囲気が変わります。
このベルトは、ギュッとウエストをくびれて見せられます。
ここがトレンチコートの最大の特徴といえます。
実際にはベルトで余計な隙間をなくしますから、暖かいのです。
それから、おもにベルトにはDカンというのがついていますから、手榴弾を引っかけたい!という方にも向いています。
右側にはストームストラップといい、
雨が入ってこないようにする仕様もトレンチコートの特徴ですが、こちらも今回のカシミアトレンチではなくしています。
襟にはチン・ストラップと呼ばれる帯を付けていますから、
私もダブル・ブレスト・コートは数着所持していますが、暖かい。
それででしょうか、暖かいのでシングルよりもヘビーローテーションとなります。
コートは自分用にも毎年1〜2着ずつ誂えていますが、重量もありますから着心地の良さは重要なポイントと自負しています。
クラシック・シルエットでも、タイト・シルエットでも、着丈のバランスが肝となりますから、お好みをじっくりとお打合せさせていただき、これだ!という一着を増やしてゆく愉しみを感じていただけたら幸いです。
ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。