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オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネの松はじめです。

今シーズンから、定休日の他に、仕入れや企画の日を加えています。
定休日:水曜 企画:火曜  

お蔭でその他の日時の予約が取りづらくなり、昔からの常連様にご迷惑をお掛けいたしました。ですが、こうすることでよりよい未来の紳士のお役に立てると確信しております。誠に恐縮ながらご理解の程、宜しくお願いいたします。


こうした取り組みの甲斐あり、今季も新作コートのパターンが仕上がりました。本来のクラシックで重厚なチェスターフィールドコートに加え、アンコンの軽量ぎみ、現代的なエッセンスを取り入れた仕上がりとなっています。ライトでモダンな雰囲気が特徴です。こちらもまた発表させていただきますね。


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さて、全体的に英国回帰的なムード高まる昨今ですが、決して時代に背中を押されたわけではなく、BOTTONEでは今秋、ベストスタイルを提案しております。
今季からはベスト付きスーツ、いわゆるスリーピーススタイルに挑戦してみてはいかがでしょう?

今まで抵抗があった方も、ウォームビズ風潮に少しずつ後押しされてお仕立てさせていただいているスタイルであります。ベストを着ると…
一層エレガントに見えるのです。
そんなスリーピース・スタイル。
とはいってもベストを着る文化は今に始まったことではありません。それどころか、本来スーツは三つ揃えというくらいに、ベストを着るのが当たり前でした。

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次第に簡略化されて、英国からアメリカ的になってツーピースのスーツが市民権を得たくらいです。
それに秋冬に限定したスタイルではなく、洋服好きな皆様の中にも、春夏でもベストを着用される方も少なくありません。夏はさすがにベストだけということですが。






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【ベストがあれば上着を脱いでも処刑されない】

そう、上着を脱ぐなどもってのほか。
そういうものだったのです。なぜならツーピーススーツで上着を脱いでしまうと、そこに残るのは下着ではないですか。
私たちはそんな、ノータイ&下着男たちを日本で嫌というほど目にしてきました(クールビズだった皆様すみません)


で、ベスト。
ベストは不思議なもので、上着を脱げば上着の役割を果たし、
上着を着ていればインナー的な要素を持ち、
大変重宝するのです。


チョッキ=ちょっと着る が語源だとか何だとか、もはやそんな言葉はベストに失礼かも。


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【胸元が引き締まる、だからフォーマルに対応できる】

いつもよりVゾーンが狭くなるこのスタイルは、いつものあなたをぐっとエレガントにしてくれます。
急遽呼ばれたパーティーにドレスコードがあっても、「フォーマルな服装」程度の指定ならダークスーツのスリーピースを用意しておけば問題なし。
言ってみれば視覚的な効果なわけですが、答案に名前を書かないだけで0点になるくらい、スーツ・ファッションもちょっとしたことで大きく効果が変わります。



  



【きちんと感が出て、今日どうしたの?と言われる】

どうしたと言われてもどうしたというわけでもないのに、何だろう?と思うことはありますよね。
それがベスト着用時に言われた言葉なら、間違いなくベストです。

誤解を恐れずに言うと、接着芯バリバリの最悪の仕立てで作った(そのようなお店が仮にどこかにあったとします)オーダースーツでも、ベストを着ているとバレません。(素人には)












【ベストの着こなしのルール】
一番下のボタンは必ず外します。

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これはジョージ4世がパーティーに出る際留め忘れ、それに気遣ったファッションリーダー・ボーブランメルが外し、それがトレンドになった、という説があります。
ベストの下のボタンは外す


ベストはタイトすぎず、ゆるすぎないこと。
フィッターとの呼吸もあるかと思いますが、背中の尾錠で調節します。

オーダーベストでは、背中の裏はダーク色にし、
背中に当たるところ(本当のベストの裏)はスーツの裏地と同じにする提案をさせていただく場合があります。




ベストはスーツ上下に、+20%の料金でお仕立てが可能。





ところで、英国ではみなベストを着ているんでしょ?とお思いの方へ、最後にこちらをご覧ください。

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ホーランドシェリー社デザイナーとの会食時。
このときは春とはいえ、あれ?ベストは??

お伺いしたら、スコットランドに比べ、日本はとても暑い!ということでした。なるほど。

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ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。