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オーダースーツ コンシェルジュ 松はじめです。 

サロンでは、ベルベット・ジャケットやツイード・ジャケット、さらにはコートの打ち合わせ予約が始まりました。これからくる秋本番に一同心躍ります。

南青山でタキシード姿でタクシーに乗車しましたら、
「暑い日は今日で最後、明日からは涼しいみたいです」ととても品のいい運転士さんに冒頭から言われ、考えてみれば世間話の始まりの気候の話だと思うのですが、妙に頭にこびりつきました。それは予言のようにそっくりそのまま秋の気候となって実現したわけです。これまで暑くとも最低ジレ(ベスト)を着用していた私たちにとって、夢のようなシーズン到来というわけです。表参道を見渡すオープンデッキに座ってランチした日などは、そのままどこかへ飛んでいってしまおうかというくらい、もう夢心地。紳士の皆さんならわかりますよね?



gibao Night
そのタクシーに乗った日(2日前)に開催されたのが、とあるパーティー。
日本の伝統品である「手ぬぐい」と伝統技術「注染」を世界に拡散するべく生まれたプロジェクトの南青山でのパーティー。クチュリエ幸之助さんと、馬見塚さんです。服部氏はパターン、デザインなどを統括するクチュリエで、当店でもレディース・オーダーの制作の場合、著名人がお忍びで訪れるアトリエ(S)へとご案内することができます。


パーティーでは、ボサノヴァに酔いしれつつ、ドレスコートが「白」ということでしたので、本来燕尾服に合わせるべきホワイトタイを、タキシードに合わせて白を表現しました。

純白、無垢、白は花嫁様の色でもあり、普段シャツ以外では気楽に着る色ではありませんが、この日は上品な白をまとった紳士・淑女が会場を彩っていました。その写真は最後に。 

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さて、本日ご紹介するのはこちら。
海のように青いフォーマル・タキシードです。こちらのジレは…
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このような深いU字になっています。
ですから上着をまとうとカマーバンドのように見えるというもの。

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そもそもタキシードのときにお腹に巻くカマーバンドというのは、ジレが簡略化した物。このように着用するのが優美でクラシックなスタイルなのです。



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カラーはショール。
ボウタイは紺を、そして拝絹も紺で誂えています。

 
部屋着から派生したともいわれるこのショール・タキシードですが、タキシードパーククラブといういわゆる富裕層の狩猟・スポーツなどの秘密クラブのオープニングパーティにて、ホストのロリラード氏が着用したことから生まれたと言われています。
諸説ありますが、それはこんなだったといいます。



1:ロリラード氏、(慌てて?)部屋着でパーティに出た

→一同・あの服はなんだ?洒落てる!

→流行、タキシードと命名



2:ロリラード氏、英国留学時代に、燕尾服の裾をカットしたトレンド(スモーキング)服を誂えていた。しかも赤エンジ色で。それで出た。

→一同・あの服はなんだ?洒落てる!

→流行、タキシードと命名


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どの説にせよ、燕尾服しかなかった時代。
地位のある人間のセンセーショナルな服装は、ファッショナブルでトレンディに映ったのは間違いありません。
2説の燕尾服の尾、切り落としも大胆極まりない行為ですが、ショールカラーのいわゆる短い燕尾服を部屋着として着用し、煙草を楽しむ上着ということから、タキシードはスモーキングジャケットとも呼ばれます。



タキシードまでは重い、そう思う方も、ぜひ今年はボウタイにチャレンジしてみてはいかがでしょう?
ダークスーツにボウタイを合わせるだけで、いつものスーツがエレガントになりますよ。 






パーティ:gibao Night 

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ヴォサノバ・アーティストが着用している衣装も、手ぬぐい!?




シャツを頂いたので、それで早速その手ぬぐいシャツをBOTTONEジャケット&パンツに合わせてみました。 

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ジャケット&パンツはBOTTOE製。
洋服と和の文化が奏でる、まるで転校生を迎えた初日のような気分です。
こうした様々な素材への取り組み、面白いですよね。


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さて、夏の最後に、、こちらは表参道ヒルズ。
帰宅しようと思ったら、いつになく混んでいる。ヒアリングしてみますと、森ビル完全招待制の貸切パーティだそうで。どおりでファッショナブルな女性が多いわけです。
 

パーティーに着る服について、少し想いを馳せてみました。

女性は招待状が届いた日から、着る物を考えている。
男性は直前でとりあえず着こなす。

この差は大きいです。
日本男子にも色気と計画性と着替えに帰る余裕が必要だ、そう思った夜でした。


夏は素材や色を工夫し涼しさに配慮した着こなし、
これからの秋はもっと遠慮なく楽しく重ね着をして、ファッションを楽しめる秋、スーツ・ジャケットスタイルを謳歌しましょう。
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