オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネの松はじめです。
この週末は、東北、大阪、名古屋と津々浦々たくさんの方にお越しいただいたサロンでございます。
こだわりを盛り込んだオーダーメイド、それぞれ皆様がデザイナーとなりご要望を頂戴しました。個性あふれるタキシードに、礼装としての洋服、夏に向けたカジュアル着などなど。袖を通していただける日が待ち遠しくなるのでした。
ドレスコードは重く難しいものではない、
むしろファッションを楽しむためのガイドマップのようなもの
私はそう思います。
さてこちらは先日、天皇陛下が訪英されたときの模様でございます。ご体調も問題なかったようで、本当に何よりでございました。こうした交流は明治維新ののちから、約140年続いているということですから、歴史の重みを感じずにはいられませんよね。
写真はロンドン・バッキンガム宮殿。夜の準礼装、ブラックタイ(タキシードに黒ボウタイ)をお召になっていらっしゃいます。そのタキシードですが、皆様ダブル・ブレストのタキシードです…
陛下もダブル・ブレストのタキシード。スラックスにはおよそ2センチの側章が入っていらっしゃいます。
大使館関係者の方からお伺いした情報ですが、
「国賓の方がいらっしゃる場合は一同タキシードを着用します。その場合、ダブル・ブレストのピークドラペルが本来の着こなしです」
ということでした。
今回の陛下をはじめ、英国チャールズ皇太子などがダブルブレスト・タキシードでいらっしゃいました。
欧州のブラックタイ(タキシード・スタイル)のなかでの再も格が高いのがダブルブレストということなのでしょう。
先日もご紹介しておりました、ダブルブレストの起源。
ダブルブレストの起源となってと言われる、ポーランド兵、ウーランの服装。乗馬時に風が入らないように、とダブルが生まれ、軍服となったといわれています。
ズボンにもラインが入っていますね。
このズボンのラインは側章といいますが、
こちらはナポレオンが、兵の種類分けのために軍服に側章が採用されたことが起源と言われています。
側章の由来
現在でも燕尾服は側章が2本、タキシードは1本です。
こちらは昼間ですが、紺色無地のダブルブレスト・スーツ姿でいらっしゃいました。
皆様紺スーツに黒のストレートチップ。
チーフはスリーピークスかTVフォールド(ポケットチーフのさし方の名前)です。
スリーピークス
TVフォールド
さて、こちらは場所を日本に戻しまして、日本国際授賞式の際のお写真です。
やはり陛下はダブル・ブレストのタキシードでいらっしゃいますね。
しかし日本となりますと、後方にいらっしゃる方はショールカラー・タキシード(シングル)の方が目立ちます。
授賞式となればこのあたりの統一ドレスコードまではないのでしょうね。
ドレスコートによってさまざまな装いが必要になる礼装ですが、
こうしたルールがあることを重く感じるのではなく、むしろそのなかでどのように自分のスタイルを表現するか?またその場にいかに相応しい装いをするか?を楽しんでみてはいかがでしょう?
ドレスコードが厳しいリストランテに慣れてみるのも、
何を着ても良い風潮が漂う日本においてだからこそ、大事だと思います。
さて、世界の舞台とまではいきませんが、こちらは恵比寿で開かれたとあるファッションショー。
この舞台で、0歳6か月の息子がしっかりお仕事をこなしてまいりました。
女優、ベッキーさんデザインの服を着ているステージ、一番左に抱かれているのがそうです。
激戦のオーディションを勝ち抜いて選んでいただいたということで、私もステージ前方を陣取り写真を。
この歳で早くも洋服の仕事をこなした我が子、テーラー&スタイリストの道が早くも始まったといえます、かね。。。
出演者のモデルたちが当たり前ですがみな美男美女。笑顔の裏に、厳しい世界で努力する姿も垣間見た、そんなひとときでした。
ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。