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オーダースーツ サロン ボットーネの松はじめです。


お渡しラッシュだなと思いましたら、そうです、ゴールデンウイークに頂いたオーダーのお渡しが一気に訪れていたのです。麻、麻、麻、綿、綿、綿、モヘア、モヘア、タキシードクロス(素材の名称)。でも私の気持ちは裏腹に、カシミアにフランネル(2012-2013 AUTUMUN/WINTER)


オーダーして4週間、注文服が届く、それで注文したときのことを思い出したとき、こみ上げてくる気持ちは何とも言えません。
そんなオーダーの進捗管理に頭を悩ませていても、納期通りに注文品がきたり、今日も時間通りに電車が到着することを、すごい!となかなか感動できないものです。そして僅かながら電車が遅延しただけでもピリピリし、スマートフォンがフル稼働してしまう日々ではないでしょうか?


特別な打ち合わせがなければ、優雅にコーヒーを飲み、トゥー(靴の先端)を磨いてから11時開店で全員出社、というルールにしましたので、おかげさまで電車のピリピリ感はないのですが、、それにしても日本の鉄道ほど正確なものがあるのだろうか?と考えることがあります。


お客様のある国での話。
「珍しく定刻通りに電車が来た!と思って驚いた。そしたら、その列車が丸1日遅れで到着したって聞いて笑ったよ」 とはどこか東南アジアかインドだったような気がします。


1日遅れならまだ良く、イタリアの新聞、Corriere della Sera(コツリエデッラセラ)の過去の記事に、こんなのがあったそうです。


郵便物は、1時間に50メートルの旅をする



ミラノからローマまで、約15キロ。
そこを15日かかって郵便物が配達された、という記事。
この事態に、郵便局の組合代表者の回答は、
「15日で届いたのなら、ありがたいではないか。もっとかかるものもたくさんある。1月に出したものがまだこない、という訴えだってきてるんだ!」


イタリアですっごく暮らしたい タカコ・半沢・メロジー著より一部抜粋


呆れてしまう話ではないですか。 
日本人は細かく、イタリアではとても生活できない、そんなことはわかっているのですがね。


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イタリアといえば、イタリア人から見た日本人男性のスーツスタイル、どのように写っているかご存知ですか?



最初にお断りしておくと、大変誤解を招きそうなタイトルとここからの内容でございますが、ゲイだからどうだ、という記事ではありません。他国から見た日本の印象を表した、実際のご意見でございます。。。 


改めて印象を一言で表現いたしますと、

なんで日本人ってゲイが多いんだ?

です… 
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ミラノに精通するテキスタイルデザイナーW氏も苦笑いする、あるイタリア人からの言葉です。

雑誌の影響です、明らかに。


つまりこういうことです。

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1 お尻が見える着丈

2 ナヨッとショルダー

3 タイトすぎウエスト




最近のオーダーの要望でも、【もっと着丈を短くしてくれ】は少なくありません。
どう思いますか?と問われます。
そのときは笑顔で、【やめましょうね】と一応ご説明しています。



もちろん最終イメージ、与える印象のテーマによります。

雑誌に載っていそうで現代的な(日本)の感じがするスーツで、合コンでモテる目的のスーツということでしたり、クラブ(踊る方の)に着ていく、といった場合でしたら、日本の流行感は大切なエッセンスです。




学会で、発表し、懇親会では挨拶をする、 
そこでちゃんとした人だな、と好印象を与える、

のか、


0から起業し成長期に入り、
伸びている企業だな、この社長オーラあるな、という印象を与えるのか、




誰に、どういう印象を与える目的か?

ここがすごく大切なのです。



 
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持論ですが、
ヒップが見えるような短い着丈は、
一部ブランドを除いて数年で消滅します。


モード服として愉しむのであれば、それもよし。




また、近年はパッドも極薄になっています。
ですが、このあたりも【なぜただでさえ貧弱な東洋人が、パッドまで抜いてより貧弱に見せるの?】というイタリア人イメージがないとはいえないわけであります。


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「あんな(雑誌にスナップで出ているイタリア人男性)のは一部。
それにナポリならいるかもしれないけど、ミラノはもっとトラッドだよね」

とはW氏。

W氏はイタリア人にイタリアで道を聞かれたならばその辺りのイタリア人より詳しい、そんな方がいる、といって紹介していただいた方でございます。



やはり私も強く思うのです。



スーツには威厳を。



そして、雑誌だって間違えるということお忘れなく。



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さて、そんなファッションやセンスにはうるさいイタリアですが、最後に生地の納期の話です。
イタリア名門のファブリックが一時休止、再生産予定日が出ていても、私たち日本人は決して鵜呑みにしてはいけませんし、私たちはしません。そもそもは、再生産されるのでは?などという淡い期待すらやめることにしました(笑)

いろいろな意見はありますが、私は大好きです、日本。




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