
オーダースーツ サロン ボットーネの松はじめです。
ロンドンからわざわざサロンにいらっしゃったのが、英国大手マーチャント ホーランドシェリー社から、テキスタイルデザイナーB氏です。
ご挨拶と、秋からの新しいアイテムの企画開発、ボットーネ発信のブリティッシュイタリアンの洋服のテキスタイルの相談などなど、大変濃い2時間を過ごさせていただきました。そして、以前から少し気になっていたことを質問して、一部まとめてみました。
英国人って、傘ささないのは本当?

(インタビュー質問の回答に際しては、ホーランドシェリー日本総代理店M氏のご意見も入っております。)


ですから、無地やうっすらとさり気ないストライプのスーツです。数年前といいますと、金融系を中心に割とはっきりとしたストライプスーツも多かったのですが、やはり景気の影響でしょう。正直、英国の経済も上向きとはいえませんから、何着も買い替えファッションを楽しむ、というよりも、長く使いまわしができる生地が人気、ということもあると思います。


毎年トレンドがシフトしますから、トレンドを楽しむという意味では良いのではないでしょうか?ロンドンで、一時期ポールスミスが流行の発信源となり、短い着丈がトレンドのようになったのではないかと感じています。しかし現在のロンドンでは着丈は元の長さに戻っています。


(笑)


昨年はハリスツイード100周年ということで、様々なイベントの効果から、ホーランドシェリー社でもたくさんのツイードの注文がありました。今年はベルベット、今年はコーデュロイといった具合に、毎年素材のトレンドも変動していきます。


さしませんし、持たない紳士も多くいますね。
普段から良い服を着ないからです。きちんとしたスーツを着る階層の方は別ですが。


どうでしょう。
ですが、ホーランドシェリー社のあるスコットランドは、イングランドとのボーダー近くにありますが、サッカーなどでスコットランド対イングランドとなると街は大変な騒動となります。そういった意味では愛国精神は強いといえますね。


近年は英国でも全員タキシードということもありません。それぞれがバラバラの洋服であったりもします。日本からの注文は、黄色や赤など個性的な色が少なくないですよね。ユニークだと思います。


北イタリアではその傾向はあるかもしれませんね。


2plyのイタリア生地は、当然柔らかくドレープ感は出ますよね。それをイタリアのファッションといえばそうかと思います。ホーランドシェリーをはじめとする英国 3ply生地は打ち込みがしっかりしていて耐久度もあり、仕立て映えします。
これは適切な表現でないかもしれませんが、英国生地はファッションを知らずお金だけ持っている方には人気がなく、取引させていただいているテーラーさまや百貨店さまからは、本物のわかるお客様に人気がある、と言っていただけます。


M氏から:B氏とは10年以上の付き合いだけど、彼は何でも好きだよ(笑)

とても文化に寛容なB氏。
英国も広いですが、まだまだ階級社会ということで、日本とは違いどの階級か?などによって考えや服装も大きく異なります。英国とはいえどももちろん全員がスーツを持っているわけではありません。
ですが、洋服を大切にするという姿勢は今回のB氏とお話しさせていただいていても感じました。

あるイギリス人男性:日本やフランス人のように見栄っ張りじゃないからね
英国の方は普段着は質素なのです。
そしてもてなす際にはしっかりとした洋服に着替える。
駅に迎えに着たときは家着だったのに、自宅に到着したらジャケットに着替えてもてなしてもらった、なんてことも日常です。

デザイナーB氏とは本番英国スタイル作りをテーマとした、生地、パターンの開発についても談義。ボットーネ イルデジーノについてもいよいよスタイルが完成しそうです。

仕立ては北イタリアのテイストの柔らかい服作りを心掛けています。
ご要望に応じて、ホーランドシェリーのブリティッシュなテキスタイルに、ミラノのテイストを加えて制作しております。

ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。