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オーダースーツ サロン ボットーネの松はじめです。

春のオーダースーツ、演奏会、入園、入学と様々なスーツの打ち合わせが続いています。
さて、今日はすでにご覧になった方も多いと思いますが、映画のご紹介をしたいと思います。

トム・フォードが始めて監督として映画を手がけた「シングルマン」。
スーツを着こなすコリン・ファース ・ ジュリアン・ムーアのファッション&演技にも注目の映画です。残念ながら劇場で観ることができず、先日借りてみました。

 
元グッチ&イヴ・サンローランのクリエィティヴ・ディレクターだったトム・フォード氏。
トム・フォードといえばラグジュアリーメンズ・ファッションのクリエーター。「007/慰めの報酬」では、ダニエル・クレイグのボンドスーツを担当したのも記憶に新しいですよね。


映画の衣装担当はアリアンヌ・フィリップスなのですが、主人公ジョージとケニーの衣装に関してだけはトムフォード監督自身がデザインしたのだそうです。

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2ボタンのブラウン無地スーツ。
ナローラペルにナロータイ。トラディショナルなフロントカットに、ポケットはフラップの大きさまで絶妙な設計。 
ミラノで作らせたというこのスーツ、このスーツにはこだわりが詰まっていて、仕立て場所、裁断方法、生地や色、また映画では触れられていませんが…
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英国の富裕階層が洋服にお金をかけないという話から、主人公のスーツは購入後3年程度経過している、というエピソードまでを細かく設定しているそうです。

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さらにはスーツの裏地に特注でカスタム・レーベルまで縫い込んだ主人公の名前と「1957」という仕立て年なのだとか。 トム・フォードはかつて俳優を目指していたそうですが、今回は監督デビュー作品となりました。

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映画、シングルマン

「愛する者を失った人生に意味などあるのか」

LAの大学で教えるイギリス出身のジョージ(コリン・ファース)のある特別な1日を追う。愛する人を失った人生に終止符を打とうと決意したジョージの、人生最後の日だと思って眺める世界観を描く作品。

最後の最後まで魅せられる、繊細でアートで文学的な作品です。


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見どころはさらにあります。
主人公、ジョージが一人で住み続けていた家ですが、1948年、20世紀を代表する幻視的建築家ジョン・ロートナーによって建てられた実在する家で、ガラスの家といいます。
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愛する人を失った孤独と、一見して豊かな生活との対比が主人公の内面を抉っているようにも思いますが、それにしても 素敵な住処です。
スーツ、靴、小物、自宅に家具に車と、男性のこだわりの追及はつきませんが、ライフスタイルにこだわりを持ってこそ、ようやく”お洒落”だと思います。












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