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オーダースーツサロン ボットーネの松はじめです。

こちらのタキシードは、着こなしを、モード的ファッションではなくあくまでもスタイルとして捉えた、上品なベルベット素材のタキシードです。 
起毛した艶やかな雰囲気、ベルベット・ジャケットは最近も変わらず注目を集めていますが、タキシードにしても素敵です。


当店ではこれまで、様々な方の様々なタキシードを制作してきました。

カンヌ映画祭でご着用のタキシード、
ラスベガスで開催されるパーティー用のタキシード、
ご結婚式の新郎さまのタキシードや、ご親族の方のタキシードなど、用途も様々です。


日本でも結婚式以外に、フォーマルな洋服を着ていただけるシーンが増えてゆくと嬉しいのですが・・・



本日はタキシードのちょっとした誕生秘話です…
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日本で、たとえば軽井沢といえば別荘地ですよね。
同じ別荘地でのエピソード、19世紀、アメリカの煙草王、ロリラード氏が開発した富裕層向けの別荘地でのお話しです。

1886年に開催された、その別荘地での出来事です。


10月10日、華々しくそのこけら落としともいうべきパーティーが開かれました。
オープニング・パーティーですね。
盛り上がるなか、主催者の一人であり、御曹司であるグリズウォルド・ロリラード氏が歓声を浴びながらその姿を現しました。

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これは現代のパーティーでも同じかもしれませんが、
ましてアメリカです。やはり普通の格好では登場したくはなかったのでしょう、



なんと、、


真っ赤なジャケットという姿で登場したのです!


 燕尾服しかなかったこの時代のアメリカです。
列席者は驚きの表情を隠せません。一瞬にしてドヨメキは歓声に。そして盛大な拍手のなかの登場となったことでしょう。



この時のジャケットは、正確にはスモーキングジャケットといって、
スモーキング=煙草(葉巻)なわけですが、
もともとは食後に煙草をふかせるために着用した上着といわれています。


ですので、
「ロリラード氏は煙草用の服を着替え忘れたのでは・・・」と思っていた方も多かったようです。




斬新なファッションはいつも紙一重ですね。


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とはいえ、瞬く間にこのスモーキングジャケットは注目の的となったそうです。このスモーキージャケットがタキシードと呼ばれるようになって、アメリカでもそのスタイルが定着していったというわけです。


そもそもは燕尾服を、
フランス人などが煙草を楽しむときに着用するための服ということで考えられたのが、
燕尾服を短くしたスモーキングジャケット(後のタキシード)といわれています。

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その後に英国に渡ってディナージャケットとなってゆき、
アメリカでタキシードと呼ばれるようになりました。
(この別荘地がタキシード村だったということもあります)


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つまり、タキシードはモード服(流行物)だったのです。
モード服が正装になっていったのです。



 いつの時代も原点は同じ。

上衿と下衿のついた、
1つボタンや2つボタンや3つボタンの上着とズボン、


このちょっとしたデザインや色やシルエットを変え、


時には影響力のある人物が大胆な挑戦をしつつ、


流行が生まれては消え、中にはスタンダードになります。

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でも、基本流行は、ずっと今のスーツの形状がちょっと変わったりしているくらいで、
美しいバランスや王道の理論は変わっていないんです、
すごいと思いませんか?







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そして、最近大変多い密かなブームのご注文が・・・

それはまたいつか。。。


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