オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネの松はじめです。
いよいよ2011年も残すところ今日だけとなりました。みなさまどのようにお過ごしでしょう?
私は昨夜、断捨離(だんしゃり)を決行!書斎の大掃除を完了し、今朝は気持ちの良い空間で、好きなボサノバをかけながら、特にゆっくりドリップしたコーヒーを味わいました。
2011年。
今年は3月の震災、原発・放射能問題、円高をはじめ、日本、そして世界の大転換期であったように強く思います。
金融経済が実態経済を大幅に凌駕した今、その清算を強いられているようにも思います。
お叱りを受けそうですが僕らの本音をいいますと、欧州から生地の仕入れをしていてもその金額設定に疑問符ばかり。
実は生産の拠点をスペイン、中国に移しているブランドも増えるなか、生地も仕立ても、本物の見極めを強いられる一年でありました。
3月、ファッションを通して日本に活力を与えたい、経済活動をとめないことが最大の貢献、という想いは、不謹慎ととられる節もあり、心から悩みました。ですが、「こんな時だからこそ頑張って!」と応援してくださったたくさんのクライアントさまに支えられ、結果は昨年を1.5倍以上上回るクライアントの皆様の制作をさせていただくことができました…
そしてその裏に、
毎日コツコツ、一針一針【縫う】職人がいて、デザインやパターンを【考え・設計する】モデリストがいて、クライアントにときには意見し、育み、イメージの服を形にするコンシェルジュがいます。
こんな丁寧な縫製は日本でしかできませんし、
こんな繊細なフィッティングも日本でしかできません。
決め細やかなサービスは欧州には真似できません。
デザインや感性の部分ではまだまだな部分も否めませんが、
ルイ・ヴィトンに見られる美しい市松模様は日本発信のデザインですからね。
日本人が、
日本人として、
日本人の役に立ち、
世界に発信できる仕事を!
そうすれば、世界経済は立ち直ります。
小さい一歩かもしれませんが、目の前のクライアントを全力で輝かせることにフォーカスして、来年も精進します。
本年最後を締めくくる、イヤーエンド会。
パンフレット・デザインでお世話になっている清水さん、
顧問、コンシェルジュと、かげながら多大な協力をしてくれている妻、
それに新しく家族になったわが息子も連れ、京料理を。
上ル下ル西入ル東入ルというお店です。
大変人気で予約が取りづらいのですが、念願かなった夜でした。
今年は絆というキーワードが話題になりましたが、私も11月に初めて子供を授かり、父となりました。
次の世代のためにも、未来に希望を抱ける強い日本を。
2012年からは、それぞれのテーマごとに、ブランドを確立します。
大量生産、洋服の低価格化と使い捨て文化、センスのないスタイル・生き方に真っ向から戦いを挑み、
日本人として、内面、外面ともに紳士な生き方をし、
常に挑戦、進化します。
ボットーネスタッフ一同心がけます。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。