
この度発生しました、東日本大震災により、被害を受けられました皆さまに、心よりのお見舞いを申し上げます。
オーダースーツコンシェルジュ ボットーネの松はじめです。
東京、新宿からもネオンがすっかり消え、まったくの別世界に住んでいるようであります。もともと小さなサロンで、看板も出していませんでしたが、私たちもできる限り節電に努めています。ふと、思いました。私たちは、この電力量でも問題なかったんだ、と。
海外メディアから、日本が絶賛されています。
日本国民はこれだけの災害のなか、暴動もなく、行列を守り、たった一つのおにぎりを譲り合う。一体なぜそんなことができるのか?偶然東北にいた外国人の方も、途方に暮れていたところを日本人に親切にされ、感動。そういった姿勢を、世界各国は見習わなければと口々に唱えています。この非常時、日本国民の和の心、集団の秩序や我慢・忍耐が、世界の模範となったのです。
計画停電が実施され、翌日は私の住んでいる駅までは電車がきていませんでした。途中駅まで1時間歩き、乗った電車。
しかしそこには混乱もなく、人々の不満や怒りもなく、黙々と歩く姿。それどころか込み合う電車で、この状況のなかで、年配の方へ席を譲る青年の姿を見つけました…
「今が大変なときです、頑張りましょう」と車掌さんのアナウンス。しかしむしろ、車内は電気を消し、エアコンをつけず窓が開けられたその電車の光景に、とてつもない懐かしさを感じずにいられませんでした。この日、日本に住んでいて、本当に良かった、と心から思いました。私は心から思いました。日本は経済的、物質的に豊かになったはずなのに、本当の豊かさはこんなところにあったのか、と。サロン ボットーネは、震災の翌日、営業しました。余震が続くなか、お客さまやスタッフの身の安全、また被災地の方を思うと、開店するべきかどうか大変迷いました。しかし前日まで朝11時からぎっしり予約が入っていたため、開店を決断しました。(日程変更のご希望もありました)
私は、地震があったその後、たくさんの方が余震を恐れて階下に避難しているなか、佐川急便のいつものドライバーさんがいつも通り一生懸命荷物を届けている姿が忘れられませんでした。こんな時でも、こんな時こそ、荷物を運ぶことの重要さと、それを背負い全うする姿勢。
必要としてくれるお客さまがいる。そしてまた、注文を受けた洋服には納期がありますから、止めるわけにはいかない、という想い。また、ここで止まってしまえば、東京の経済はますます冷え込んでしまう、小さいかもしれませんが、今、できることを全力やろう。自分たちの役割を果たそう。とそう思いました。
コンシェルジュ酒井、アシスタント園山も睡眠時間を削って出勤してくれ、役割分担し、自分たちができることを全力で果たしてくれました。
日本のかつてない危機、
追い打ちをかけるように原発や放射能の問題が勃発。ですが、毎日この状況のなか、原発で日本のために戦ってくれている方がいます。危機と書くと悲観的になりますから、私たちは挑戦だと思うようにしています。日本列島は、かつて広島、長崎、、敗戦を乗り越え資源がないなかで経済復興し、毎年台風が襲ってくる、その中で私たちは幾度となく挑戦し乗り越えてきました。
私たちボットーネは、一着のスーツを通して、世界中の人々のライフスタイルに貢献する、という理念に基づいて、この挑戦を受け止め、お客さまの求める洋服を作り、それを着たお客さまに元気に働いていただき、経済を復興させていきます。

百貨店が大幅に営業時間を縮小しています。そのため、もともと不安定な職人さんの仕事が急激になくなっています。
不謹慎と言われるかもしれません、ですが首都圏に住んでいる私たちのできることは、これまで以上に頑張って働き、できるだけ早くいつもの生活に戻り、消費をして経済を回す、それが唯一のできることだと思うのです。
もちろん節電をして、いざという事態に備えつつ、自分中心な買い込みをしないことも大切です。
私たちが失ったものはとても大きいです。被災者の方を思うと、心が痛みます。しかし、失ったものと同時に、とても大切なものをたくさん得たと思います。それは本当の意味で助け合う心、このような時こそ、それぞれが自分のできることを精一杯やることで役割を果たすこと。復興に向けてのチャレンジ。いよいよ資本主義にギャップが生じて、本当に必要なものを必要なぶん、消費する時代が到来したのかな、と感じています。洋服でいえば、長く使える質の良い物を、必要なぶん。
クラシックなスーツスタイルは、とてもシンプルな考えがベースとなっています。今こそ、仕立ての洋服も再定義するときかもしれません。
流行にとらわれない、変わらない、良いものを少しだけ、そして大切にする。
真に自分に似合いフィットするものを持つこと。注文服を作ったなら、生涯修理しながら着用し、使い捨てではなく次の代へと継承していく。
着る場面に応じ、相応しい服を着ること。
それは自分のためだけでなく、周囲への配慮。想いやり。
交通機関が乱れるなか、来てくださるお客さま、本当にありがとうございます。復興に向け、果たすべき役割と真剣に向き合い、私たちがお役に立てることを、全力で。お客さまのために、そして職人さんのためにも、良い服を作り続けます。<
ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。













