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オーダースーツコンシェルジュ ボットーネの松はじめです。
日本のワザ、職人さんが減っております。
特にこの仕立ての業界は高齢化後継者不足。中国やマレーシアなど、安い技術が侵食して、低価格化しているから大変なのです。まず私たち自身が日本のワザを見直し、そして世界へ発信していくことができたら、本当に素敵ですよね。微力ですが、ボットーネのコンシェルジュ一同もがんばっていきたいと思います。


仕立て服の中でも手仕事のワザが光る部分があります。
例えばネーム刺繍は、最近はどこも機械に文字を入力すると、ある程度キレイに入ってくるようになりました。ですが、伝統のワザを守って手作業で入れている職人さんもいらしゃいますよ。手作業のすごいところは、何色でも、どんな文字でも、芸術的に美しく入れることができます。ですから、機械で入れたのとは一味どころかまったく別物になるんです。最近では、ハングル語、中国語のお名前の方の名入れをも増えているそうですよ。そこで今日は、私のジャケットにボットーネのロゴマークを入れて頂きました。その様子は…
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まずは入れる位置を決めていきます。
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糸をセット。ボットーネのブランドコーポレートカラー、紺色に金の文字をイメージして、金色の糸にしました。
 松はじめ「何色ができますか?」
職人さん「そんなのだいたい何色でもできるよ。何色がいいんだ?」
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ダダダダダ、、っとスタート。
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職人さん「ボット、ワンな。(BOTTONE)スペル間違えちゃあ大変だからな」(おぉ、ボット、ワンという区切り方は初でちょっとした発見に感動しました)

職人さん「おう、いいジャケットじゃねぇか、触るとわかんだよな」(嬉しいですね、触れただけでわかって下さったこの日はゼニアジャケット=Bestのカシミアを着用していました)

職人さん「そういや、あのオヤジは元気してんのかい?」(芸術刺繍職人さんをご紹介して下さったS氏のこと。今はイタリアかな)

みたいな会話が繰り広げられつつミシンが進み、40秒。
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完成!下書きなし、カシミアジャケットに躊躇なく一発勝負。

私の名刺一枚渡しただけでご覧のように流れるようなネーム刺繍。ロゴマークは機械ミシンではできない湾曲したオリジナルデザインを、いとも簡単に表現してくださいました。ちなみに、今日のお代金は、、、?とお支払いさせていただこうとすると、「今日はそんなのいらねぇよ」と!こんなあったかい江戸の職人さんによって、イタリアゼニアジャケットに、ジャパニーズ芸術刺繍が施されたのでした。

機械化が進んで、


どこでも同じようなモノが、


ある程度同じように安く作れてしまう時代。


安さの代償に、失われたのは、

自分らしさ、心、芸術性ではないでしょうか?


ですが、大量生産、大量消費の時代が終焉を向かえ、

心の時代といわれますよね。



高いモノにはワケがある。
安いモノにもワケがある。

と、なんだかそんな気がしますよね。
最近の世界の様子を感じずにいられない今日この頃でございます。

日本のワザ、腕きき職人さんを守るため、今日もがんばります。手刺繍ネーム、ご希望の方はオプションで承りますよ。

 
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