ennbi
オーダースーツ 東京
ボットーネの松はじめです。

フルオーダーの制作も一段と増えてきました。さて、こちらはフルオーダー、デザイナーズ燕尾服です。

ドレスコード:ホワイトタイ、とありましたら、白いネクタイを着用ではなくて、正礼装の燕尾服着用ということなのです。その燕尾服を着る時に付けるタイが、白のバタフライ(蝶ネクタイ)なのです。

服装には様々なルールがあります。その中で、日本では着用する頻度は低いかもしれませんが、燕尾服は男性の夜の最上級正礼服の一つです。当店のお客様でも、世界各国で活躍されているバイオリン演奏家の方から、プライベートでやっている演奏会用や、指揮者の方で燕尾服をオーダー頂くことがございます…

 

enbi



























この燕尾服(えんびふく)とは、別の名をテイルコートやイブニングコートと呼びます。夜の正装として認知されているタキシードとともに、公式の晩餐会、格調高い結婚式や披露宴、舞踏会、音楽会、パーティ、社交ダンス大会でも使用されます。なかなか着る機会は特に日本では少ないと思うのですが、着られた事がある方はいらっしゃるでしょうか?この燕尾服を着る時には、勲章を付けることが必須で、また勲章を貰う場で着用するものでもあります。

enbi2 

 

 




























オーケストラの指揮者、演奏者が着用している光景は目にした事がある方も多いのではないでしょうか?これはまだ光景が浮かびますね。


この燕尾服の起源としては様々な説あります… 

 

 

燕尾服は、乗馬の際に鞍の上でもたつかないために(今でも馬場馬術の上級競技では、燕尾服の着用が規定となっています) 裾が割れ、その形状が燕の尾のようなのでそう呼ばれたのが由来といわれています。

 

そして燕尾服にはフォーマルタキシード同様に、衿の光沢のある生地は、拝絹(はいけん)といい、シルクなどの素材のものが多く、薄暗い照明でも顔が映えるようにと施されたことが由来といわれています。そして燕尾服を着用する際はエナメルの靴を履くことがルールです。この靴を履く理由も、薄暗い中で女性のドレスを踏んで靴墨で汚さないように工夫されたと言われています。

 

 

 

 

燕尾服のジャケット

燕尾服のジャケットは、黒または濃紺です。
衿は拝絹地付きのピークドラペル。前あわせはウエスト部分でほぼ水平にカットし、後部は腰を覆い、燕(つばめ)の尾みたいにテールが伸びます。そして着用する際ですが、燕尾服の前ボタンは掛けずに着用します。

 

 

燕尾服のスラックス

燕尾服のスラックスは、モーニングコートのようにコールパンツではなく、ジャケットと同じ生地です。燕尾服はタキシードと違い、側章は2本が本来の燕尾服でした。近年は1本の燕尾服もあります。
裾は後ろを長めにカットしたモーニングカットです。タキシードも同様のモーニングカットですね。

 

サスペンダー

燕尾服を着る時に、ベルトを使ってはいけません。サスペンダーを使用します。
皮のベルトなどは、フォーマルではありません。サスで吊ると、スラックスのラインもとても綺麗になりますよ。サスペンダーは金具でパチッと留めるタイプと、スラックスのサスペンダーボタンに留めるタイプとがありますが、ボタンで留める方がよりフォーマルですよ。
 

燕尾服を着る時のシャツ

燕尾服を着る際は、必ず白無地です。イカ胸シャツ、衿はウィングカラーという衿。シャツの前立てをスタッドボタンで留めます。

 

燕尾服のベスト

燕尾服を着る時には、必ずベストを着ます。ベストは衿付きです。

 

燕尾服を着る時のタイ

燕尾服に合わせるタイは、ベストと共布の蝶ネクタイ(バタフライ)です。

 

燕尾服を着る時のカフリンクス

燕尾服に合わせるカフリンクスは、白蝶貝という素材のカフリンクスを付けます。
白蝶貝といえば、貝の中でも希少な、真珠貝です。

 

 

 

燕尾服を着る時のグローブ(手袋)

燕尾服に合わせるグローブは、ベストと合わせて白にします。革製か布製、甲の部分に三つ山のピンタックがあるものを合わせます。

 

 

 

燕尾服を着る時のポケットチーフ

燕尾服を着る時に挿すポケットチーフは、白が望ましいです。
シルク素材がフォーマルですね。

ポケットチーフの挿し方は、スリーピークスと呼ばれる3つの山を作り折る挿し方です。これが最もフォーマルですからね。

 

燕尾服を着る時の靴

燕尾服に合わせる靴は、黒のエナメルの靴です。パンプスか内羽根のプレーントゥです。 
これは舞踏会などで女性のドレスを、靴墨で汚してしまわないように、という紳士の配慮だったようです。 


燕尾服を着る時の靴下

燕尾服に合わせる靴下ですが、黒無地ロングホーズです。いわゆる、長~い靴下です。また白黒の縞柄です。靴下というと、日本では靴の下に履くもの、という程度でとても適当に思われがちですが、とても重要です。



このように、正礼装に当たる燕尾服には、きちんとしたルールがあるわけです。
服装とは、服を装うと書きますね。
礼装とは、礼服を装うということです。

着る服、装う形には本来全て決まりごとがありまして、それは絶対でした。
その絶対を崩して流行が生まれるわけですが、燕尾服を着用されることがあれば、まずは基本を押さえることが望ましいですね。



燕尾服を気慣れていらっしゃる、当店の一部の紳士の方は、新しいスタイルの燕尾服にチャレンジなさるということです。完成しましたら、またご紹介させて下さいね。


 


オーダースーツ 東京 ボットーネのスーツコンシェルジュサービス

 

 

 

 




オーダースーツ 東京
ボットーネのスーツコンシェルジュサービス

東京都新宿区西新宿7-5-9 プロスペクト・アクス・タワー713
 

6abe10bc-s

余計なコストのかかる店舗スタイルでなく、新宿に小さなサロンを構えてえております。
ご自宅、滞在中のホテルなどへ出張させて頂くサービスもございます。
ボットーネ サロンの様子
 

新宿駅6分 ラウンジまでの道のりはこちらをご覧下さい

お買い物にかかる負担を軽減!ご自宅出張フィッティングについて


■ご予約につきましては、できる限り皆様のご都合に合わせられるよう、スタッフを増員するなどして対応しておりますが、時期によってはお待たせしてしまう場合もございます。

また、一組ずつ丁寧に打ち合わせしますので、当日対応も致しますが、事前予約がお待たせせず確実です。



予約・お問い合わせ
メールでの御予約・お問い合わせフォーム


お電話によるお問い合わせ
 03-3364-6501  (10:00~23:30)

お急ぎの方はこちらへ
 090-7742-3150


オーダースーツ 東京コンシェルジュのスーツの着こなしブログ 最新記事をチェック

   

 

スポンサードリンク

ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。