オーダースーツ 東京ボットーネの松はじめです。
こだわり衣装は、舞台の思い入れも違いますね!
ちなみにまず形から入る、というのは、とても大事なことなんだそうです。着ているものを変化させるだけで、気持ちが変わります。それだけでなく、最近の科学では、○○が実際に優勝した試合で着た胴着、などをわかっていて着ると、驚くほど瓦が割れたという実験結果があると聞きました。
着るものそのものよりも、それを着ている!ということで心が変わるんでしょうね。
確かに私も、仕立てのいいスーツ、風合いのいいシャツ、シルクのネクタイで、髪型が決まっていると、なんだか怖いものがない気分になります。心理効果もあるんでしょうかね?
さて、冬のように寒さが増していますが、クリスマスを前にベルベットのジャケットやスーツのご注文も増えております。
こちらは以前、赤いベルベットタキシードをご注文頂いたM様。歌をやっていらっしゃったので、クリスマスパーティーでご披露されていらっしゃいました。
衿はシルクの拝絹(はいけん)を用いています。
タキシードはもともとが赤色が始まりなんです。今はブラックタキシードがフォーマルなのに、、一体なぜ赤いタキシードがはじまりだったのでしょう…
ところで、そもそもタキシードという名前の由来は、実はイギリスではなくアメリカにありした。
燕尾服のように形から生まれた名前とも違い、モーニングコートのようにその着用のルールから付いた名前とも違うのがこのタキシードという名前。
そんなタキシードの由来には、タバコと、そして流行したのはあるパーティーでの出来事がありました…
そもそも男性の夜の礼装といえば、テイルコート(燕尾服、またはイブニングテイルズ)です。
テイルコートとは上着の後ろが長いコートで、燕(つばめ)の尻尾に似ていることから燕尾服という名前が付いています。
ところが1870年代になりますと、夜に部屋でタバコを吸いながらくつろぎやすくするために、燕尾服の裾を短くカットした服が流行りました。
これがスモーキングジャケットと呼ばれ、現在のタキシードの原点と言われています。(この裁断がスーツを生んだとも考えられます)
そんなスモーキングジャケットがタキシードと呼ばれることとなります。
1886年に開催されたある別荘地のオープニングパーティーでの出来事です。
そのオープンした別荘地というのは、19世紀アメリカの煙草王といわれているロリラード家の開発した富裕層向けの別荘地で、一帯をタキシードパークと呼びます。
10月10日、華々しくそのこけら落としともいうべきパーティーが幕を開けました。
そこに主催者の一人であり御曹司であるグリズウォルド・ロリラードが、 ”赤いスモーキングジャケット姿” で登場したのです!
燕尾服しかなかったこの時代のアメリカ、瞬く間にスモーキングジャケットは注目の的となりました。
こうしてスモーキージャケットはタキシードと呼ばれ、そのスタイルが定着していったというわけです。
衝撃だったでしょうね。赤いタキシード!
この日のコンサートも、拍手喝采でした。
最近は、ビジネスで着用する真っ青ベルベットスーツや、グリーンベルベットスーツのご注文も増えています!(クリエイターさんや経営者様ですが)
ベルベットのスーツやジャケット、そしてタキシード、特別な舞台だけでなく普段使いにもいかがでしょうか?
ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。