オーダースーツの本切羽・本開きボタンホール

松はじめです。
スーツを折角オーダーするのですから、私たちは本切羽を推奨しています。
本切羽(ほんせっぱ)、また本開き(ほんびらき)といった呼び方もあります。
これはジャケットの袖口部分のボタンホールが開く仕様です。かけたり外したりすることができる本切羽の仕立ては、ビスポークなどオーダースーツから始まりました。

一般的に既製品スーツだと、ボタンホールが閉じてボタンが飾りでついているだけのものがほとんどです。

実はこの本切羽、へぇ~と思ってついつい人に話したくなるとっても面白い由来があるんです。そして袖ボタンにも、とある歴史上の人物が関わった、ユニークなエピソードがありました…

そろそろ体にフィットしたスーツ着ましょうよ… 
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本切羽の由来とは

さてこの本切羽、別名ドクタースタイルという名前があります。

もともとヨーロッパではスーツはジャケットは脱がないのが一般的でした。
シャツが下着なのに対して、ジャケットは上着。
ジャケットを脱いでしまっては下着でいることになるわけです。
日本のサラリーマンの皆様も上着を脱ぐのは失礼に当たるのでご注意を…)

ところが、上着の袖をめくらなければいけない職業の方もいました。



それがドクター。
患者を診察する際や手術の際には袖をめくれるように仕立てるしかなかったわけです。
こうして本開きが生まれたといわれています。

オーダーメードスーツは本切羽、本開き

私はわざと1つか2つ外して着ることがあります。
そうすることで袖口のカフスがチラッと見えるわけで、粋ですよ。


さて、ちなみにこの袖ボタンですが、ナポレオンが考案したという説があります。

フランスの兵隊も寒い冬には出てくる鼻水を洋服の袖先で拭いたそうです。
袖がテカッテいるのを見付けたナポレオン、金属ボタンを付けて拭けないようにしたというのです。



スーツって、袖ボタンにもロマンが詰まってますね。
スーツをオーダーする際は、ぜひ本切羽で!と言ってみましょう。


ちなみにtailor m and mではオプション料不要の標準装備ですよ。

そろそろ卒業、既成品で妥協組 


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