オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネです。
アスコットタイは、スカーフのような雰囲気で首元に巻く、タイの一種です。
もともとは英国バークシャー州アスコット・ヒース競技場に集まる方々が付けたことからこの名前になっているといいます。
準礼装のタキシードも、アメリカのタキシードパークからその名が付いたと言われますが、ネーミングひとつとってもストーリーがありますね。
当時はモーニングコートやフロックコートに合わせていました。
そんなアスコットタイですが、
現代でも結婚式で新郎様がフロックコートに合わせる例があります。
この場合はウイングカラーシャツの外側に巻くのですが、
今回はブラインドフォールドノットという、非常にシンプルながら美しい巻き方を、
シャツ衿を開襟で巻く方法を解説したいと思います。
結婚式二次会に参加するならアスコットタイをしてみるのもよし
一般に販売されているアスコットタイは、剣先がネクタイのように大剣・小剣に分かれているタイプではなく、
どちらも同じ大きさの剣先になっています。
ですので、このタイプのアスコットタイであれば、どちらからどちらへ巻いても問題ありません。
この部分は太めの形状のアスコットタイも一般的かと思います、
この場合は巻きやすくするために半分程度に折ります。
スカーフなども同様ですね。
シャツを第一か第二ボタンまで開けた状態で、アスコットタイを首元に。
アスコットタイはシルク素材の物が多く、そうした素材は着け心地も良いものです。
ここからはネクタイをプレーンノットで巻くように、
クルっと片側を巻きつけます。
後ろから前へ一回転。
完成した輪の中に、片方の剣先を差し込んでください。
ご覧のように、ほぼネクタイを結ぶかのようにノットを持ちながら内側を引いていきます。
この状態から、ブラインドフォールドノット独特のふわっとした雰囲気を作ります。
内側になった方を、
首元から外へ
このようになり、シャツの中に入れれば完成となります。
つまり、非常に簡単にご説明すると、
巻いたネクタイの、小剣側をペロッと首元から外に出す、というだけですが、それだけでご覧のような雰囲気になり、
仮にいつものビジネススーツであっても、タイを変えるだけで二次会に参加したときの印象は違うと思います。
↑実際に、同じスーツ、同じシャツ、同じポケットチーフでネクタイをしている場合
↓アスコットタイにチェンジ
これだけでも印象が変わりましたよね。
その昔は上流階級の方は都度着替えていたことと思いますが、そうはいかない日本の現状。
もちろんアスコットタイに抵抗がある方も少なくないとは思いますが、クールビズでノータイの場合でもアスコットタイをしてみては?
一度トライしてみてはいかがでしょう?
シャツの内側に巻くこの巻き方は、正礼装モーニングコートや、格式ある結婚式に主賓として列席する場合には向きません。
あくまでもパーティーファッションとして楽しむことをお勧めします。
また、近年はボウタイを巻く方の方が増えている傾向を感じます。
ボウタイもお勧めであります。
今後も様々なバリエーションのアスコットタイの巻き方をご紹介いたします。
ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。