大挟製鞄 ダレスバッグ4


いつもブログ楽しんで読んでおります。スーツの着こなしに興味がある20代の学生です。
靴とベルトと鞄の色について質問があります。よくこれらの色はそろえるべきだと言われますがこれは絶対守るべきなのでしょうか?

例えば、紺のスーツにライトブラウンの靴とベルトをする方がいたとして、
紺のスーツとブラウンの靴はよく合うと思うのですが、
ベルトが明るいブラウンだとスーツのきれいな縦のラインが体の真ん中で遮断されてしまい、
ベルトが目立ちすぎて品が無い気がするのです。


たとえ靴がライトブラウンだとしても紺のスーツには黒に近いダー
クブラウンやネイビーのベルトの方が合うと思うのですが…

そもそもベルトは、
ベストで見えないサスペンダーの代替品なのだから、
ベルトもスーツの色に合わせてなるべく目立たないようにしたほうがいい気がするのですが
それでも靴とベルトは色を揃えなければい
けないのでしょうか?

また鞄に関してはそもそも貴族は自身で鞄を持ち歩いたりなどしなかったしょうから鞄の色に関してルールが有ったとも思えないし、実用性が重視される鞄はそこまで気にしないでも全体の雰囲気に合っていれば問題ないのではないかとおもうのですがいかがでしょうか?
よろしければ教えていただければ幸いです。 


 
IMG_9461

Qそもそもベルトは、ベストで見えないサスペンダーの代替品なのだから、
ベルトもスーツの色に合わせてなるべく目立たないようにしたほうがいい気がするのですが
それでも靴とベルトは色を揃えなければい
けないのでしょうか?



ご質問に回答させていただく前に、
まず、ベルトはサスペンダーの代替品ではないんですね。
どちらかといえば、サスペンダーがベルトの代替品なのです。

そう、実はサスペンダーよりベルトの歴史の方が過去なのです。



photo1


ベルトというのは、中世においては、
ファッションや実用というよりは、権威を表すものという印象が強いです。

貴族=肩ベルトを着用している
騎士=バンドを腰に着用している



15世紀16世紀あたりでは、洋服にポケットが無いため、ベルトに必要な物を吊っています。

photo2

19世紀に背広が一般化しました。<br />ここで実用面からサスペンダーが登場したといいます。確かにサスペンダーの方が実用的で、上着を着ると見えません。反対に、ベルトはベストを着ない限りは見えるもの。やはりファッション>実用と考えて良いのではないでしょうか?


これが17世紀に入り、階級的な意味がなくなり、
19世紀に背広が一般化しました。
ここで実用面からサスペンダーが登場したといいます。


確かにサスペンダーの方が実用的で、
上着を着ると見えません。
反対に、ベルトはベストを着ない限りは見えるもの。
やはりファッション>実用と考えて良いのではないでしょうか?


また鞄に関してはそもそも貴族は自身で鞄を持ち歩いたりなどしなかったしょうから鞄の色に関してルールが有ったとも思えないし、実用性が重視される鞄はそこまで気にしないでも全体の雰囲気に合っていれば問題ないのではないかとおもうのですがいかがでしょうか?

Qまた鞄に関してはそもそも貴族は自身で鞄を持ち歩いたりなどしなかったしょうから鞄の色に関してルールが有ったとも思えないし、実用性が重視される鞄はそこまで気にしないでも全体の雰囲気に合っていれば問題ないのではないかとおもうのですがいかがでしょうか?


ファッションにおいては、着るシーンや時間によって明確に決まっているルールが存在するのは事実です。
ただし、正礼装の時はモーニング、といった定義は、あくまでも日本フォーマル協会が定めたルールです。
とはいえ、西洋で正式な礼装を、といった場面で、午前の格式の高い礼装をしなければならないシーンといえば、モーニングコートを選ぶでしょう。


次に、ファッション性という観点からいえば、
ルールばかり気にしていてお洒落か?というと、あくまでもルールを知って、それをどう自分なりにアレンジするか?または素敵に着こなすか?といういわゆる応用編があります。




タッセルローファー



さて、ベルトや靴やカバンの色にあてはめます。


まず、色の方向性は、ルールというより、
同系色である方が統一感があります。

例えば、ネイビーに茶色の靴であれば、黒のバッグより茶の方が統一感があります。
統一感があることとオシャレであることは別の軸ですが、
どこにポイントを置くか?です。

例えば、全体的には茶系で統一しているけど、
靴だけ赤くコーディネート、これは狙ったファッションといえます。

ですから、99%茶色の靴なら茶ベルトで、茶カバンで、というわけではなく、
ある程度トーンを合わせた方が美しい、
その中でどこに主軸を置くのが自分らしいのか?ということです。


ここで冒頭のご質問ですが、仰るとおり、全体的に明るいトーンのブラウンの革小物をあしらっていたとします。でも、ベルトだけ浮いてしまう、程度にもよりますがそのように感じれば、やや濃いトーンにした方が良い場合がありますが、やはり統一感を狙うのであれば、ある程度色を合わせた方が良いともいえます。また、時計のベルトなどもまとめると、ライトブラウンのベルトも全体の線を遮断するのではなく、一つのアクセントにもなり得ます。革製品は、まとめれば悪目立ちはしにくいもの。逆にバラバラであることが、かえって目立ってしまうこともあります。このあたりが個人個人のスタイリングの個性であり、私たちコンシェルジュの腕の見せ所であり紳士はスマートにルールを破るもの。お洒落を楽しんでほしいと思います。


ここで冒頭のご質問ですが、
仰るとおり、全体的に明るいトーンのブラウンの革小物をあしらっていたとします。
でも、ベルトだけ浮いてしまう、
程度にもよりますがそのように感じれば、やや濃いトーンにした方が良い場合がありますが、
やはり統一感を狙うのであれば、ある程度色を合わせた方が良いともいえます。


また、時計のベルトなどもまとめると、
ライトブラウンのベルトも全体の線を遮断するのではなく、一つのアクセントにもなり得ます。

 ジャケット2
写真は松はじめ、全体的にベージュの革小物で合わせ、ベルトもベージュ。


革製品は、まとめれば悪目立ちはしにくいもの。
逆にバラバラであることが、かえって目立ってしまうこともあります。
 
このあたりが個人個人のスタイリングの個性であり、
私たちコンシェルジュの腕の見せ所であります。
 
紳士はスマートにルールを破るもの。
お洒落を楽しんでほしいと思います。

スポンサードリンク

ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。