
いつもブログ楽しんで読んでおります。
靴とベルトと鞄の色について質問があります。
例えば、
たとえ靴がライトブラウンだとしても紺のスーツには黒に近いダー
そもそもベルトは、
それでも靴とベルトは色を揃えなければい
また鞄に関してはそもそも貴族は自身で鞄を持ち歩いたりなどしな
よろしければ教えていただければ幸いです。

Qそもそもベルトは、
それでも靴とベルトは色を揃えなければい
ご質問に回答させていただく前に、
まず、ベルトはサスペンダーの代替品ではないんですね。
どちらかといえば、サスペンダーがベルトの代替品なのです。
そう、実はサスペンダーよりベルトの歴史の方が過去なのです。

ベルトというのは、中世においては、
ファッションや実用というよりは、権威を表すものという印象が強いです。
貴族=肩ベルトを着用している
騎士=バンドを腰に着用している
15世紀16世紀あたりでは、洋服にポケットが無いため、ベルトに必要な物を吊っています。


これが17世紀に入り、階級的な意味がなくなり、
19世紀に背広が一般化しました。
ここで実用面からサスペンダーが登場したといいます。
確かにサスペンダーの方が実用的で、
上着を着ると見えません。
反対に、ベルトはベストを着ない限りは見えるもの。
やはりファッション>実用と考えて良いのではないでしょうか?

Qまた鞄に関してはそもそも貴族は自身で鞄を持ち歩いたりなどしな
ファッションにおいては、着るシーンや時間によって明確に決まっているルールが存在するのは事実です。
ただし、正礼装の時はモーニング、といった定義は、あくまでも日本フォーマル協会が定めたルールです。
とはいえ、西洋で正式な礼装を、といった場面で、午前の格式の高い礼装をしなければならないシーンといえば、モーニングコートを選ぶでしょう。
次に、ファッション性という観点からいえば、
ルールばかり気にしていてお洒落か?というと、あくまでもルールを知って、それをどう自分なりにアレンジするか?または素敵に着こなすか?といういわゆる応用編があります。

さて、ベルトや靴やカバンの色にあてはめます。
まず、色の方向性は、ルールというより、
同系色である方が統一感があります。
例えば、ネイビーに茶色の靴であれば、黒のバッグより茶の方が統一感があります。
統一感があることとオシャレであることは別の軸ですが、
どこにポイントを置くか?です。
例えば、全体的には茶系で統一しているけど、
靴だけ赤くコーディネート、これは狙ったファッションといえます。
ですから、99%茶色の靴なら茶ベルトで、茶カバンで、というわけではなく、
ある程度トーンを合わせた方が美しい、
その中でどこに主軸を置くのが自分らしいのか?ということです。

ここで冒頭のご質問ですが、
仰るとおり、全体的に明るいトーンのブラウンの革小物をあしらっていたとします。
でも、ベルトだけ浮いてしまう、
程度にもよりますがそのように感じれば、やや濃いトーンにした方が良い場合がありますが、
やはり統一感を狙うのであれば、ある程度色を合わせた方が良いともいえます。

写真は松はじめ、全体的にベージュの革小物で合わせ、ベルトもベージュ。
革製品は、まとめれば悪目立ちはしにくいもの。
私たちコンシェルジュの腕の見せ所であります。
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