オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネの松はじめです。
毎年1月は新年モードでゆっくりスタートしていたのですが、今年は息つく暇がないくらいのオーダーご希望を頂戴しています。1月頭にはじめて週末のみのご予約待ちが、2週間待ちということが出ました。
政権交代、株価の影響でしょうか?(生地の方は為替の関係であれこれしそうですが・・・)
ともかく皆様のお役に立てることは大変ありがたいことです。
年末から2名の女性スタッフが入り、4月からも1名。
な、な、なんとこちらも女性であります。
女性は男性の気持ちがわかるのだろうか?という勝手ながら固定概念があったのですが、
私たちはあくまでもお客様のご要望を適え、いつも良いねと言っていただけるようサービスに努める、大きなくくりでいえばサービス業ですから、女性スタッフのきめ細やかさがとても大事だと考えたのです。
さて、スーツのジャケットのポケットの話です。
スラントポケット、と聞いたことはありますか?
スランテッドポケット、ハッキングポケット、実に色々な用語があります。
世間的には、
英国系のスーツに良く見られるディテールです!
と説明されていたりしますよね。
私、そこはちょっと疑問符なんですが・・・
ここを突き詰めると、そもそもブリティッシュ・スーツ・スタイルとは何?というところに向かってしまいそうですから、これはまた別の機会にしましょうね。
誤解のない表現にいたしますと、
英国風といわれるスタイルを演出するのに向いている、
とメディアが発信しているスタイルで用いられるポケットで、
1:イタリアっぽいスーツでもスラントポケットはたくさんありますよね(笑)
2:そもそもをいってしまえば全部元はブリティッシュ(英国)起源ですよね(笑)
3:英国で発表されたスーツは全部ブリティッシュスーツですよね(笑)
と職人M氏と談義していたのですが。
話を戻します。
さて、このナナメに角度がついたスラントポケット。
一体なぜこのようにナナメになっているのでしょう?
正解は1つです。
1:トレンドとデザインの問題、見た目がかっこいい
2:手を入れ易いし、状況によっては物が落ちにくい
3:職人の気まぐれ、自分が制作したという見栄と証
4:最敬礼をし続けなければいけない執事が、お辞儀をした状態で美しく見える
5:フリースラント諸島の角度から影響を受けたデザイン
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