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オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネです。

結婚式に新郎として実際に挙式を挙げる方も、列席者としてタキシードを身にまとう方も、いつかの結婚式で見たことがあるのではないでしょうか?

ところで、タキシード、とスーツ。
非常に雰囲気は似ているようで、一体どこがどう違うのか?
本日ご説明します。
 
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ネクタイ衿が違う!

よく見ると衿の部分がスーツと異なります。
まず、タキシードにはピークドラペルとショールカラーとの2種類の衿があります。

写真は衿が丸いショールカラーのタキシード。
そしてタキシードの衿には、シルクの素材が貼ってあります。
このシルクの部分は、拝絹(はいけん)という名前。

その昔のヨーロッパの照明は薄暗かったので、
少しでも光を反射させて自分の顔を良く見せるように・・
とシルクの拝絹が取り付けられた、という説もあります。

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ネクタイポケットが違う!


ポケットの玉縁の部分もシルクになっているのがおわかりでしょうか?
先ほどのタキシードの衿のシルクは、この玉縁にも使用されるのです。
ポケットの違いはそれだけではありません。


ネクタイフラップがない!

スーツのポケットには、フラップという蓋がついているものもありますが、
タキシードにはこのフラップがありません。
なぜかというと、フラップは別名雨蓋(あまぶた)とも呼びますが、
文字通り雨が入ってこないようにするための実用ポケット。

タキシードを着用するのは宮廷などですから、
雨が降るような場所へ行く想定ではないのです。

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ネクタイボタンはくるみボタン!

スーツのボタンというと、高級なボタンだとナットボタンや水牛ボタンなど、
色も黒、茶色、ジャケットならベージュのボタンが付いているものが殆どではないでしょうか?

タキシードは、ボタンは衿のシルク素材と同じ素材でくるんだ、
くるみボタンを使用します。
ちなみに、くるむから、くるみボタン、と呼びます。

オーダースーツ

こちらがスーツ。
ボタンもくるみボタンではなく、
衿はノッチという衿、シルクも貼ってありません。


IMG_0498

ネクタイ前は1つボタン!

ボタンは2つボタンや3つボタンの段返りではなく、
1つボタン。
ですから、Vゾーンはやや広め。

だからベストやカマーバンドが決まります。


ネクタイ後ろはノーベント

こちらはスーツなら真ん中で切れているセンターベント、両サイドで切れているサイドベンツ、
コートならセンターベントが一般的です。
ですが、タキシードにはベント(複数形ベンツ)がないのです。

というのも、センターベントやサイドベンツは動きを考慮して生まれたデザイン。
どんな動きかというと、
センターベントは馬に乗るため、
サイドベンツは剣を抜くためなのです。
馬にも乗らず、闘わず、とにかくシルエットを美しく見せることに主眼を置くと、
ベントはないのが美しいというわけです。






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最後に、オリジナルの仕様として人気を集めているのが、こちら。
なんと、結婚式の新郎として挙式はタキシードとして着用、
その後は衿のシルクを外し、スーツにしてしまうというモデルです。
(左がスーツにした状態、右がタキシードの状態)


ご要望なら、
1つボタン→2つボタン
くるみボタン→スーツボタン
ピーク衿シルク→ビジネスノッチ衿
着丈を短く
などが可能です。





・100%毛芯仕立て
・117,000円〜


特にこのモデルは月に制作できる数にも限りがあり、
通常よりもご納期を頂戴しますので、
ご結婚式を控えていらっしゃる方で、こういったリメイクのできるタキシードをご検討の場合は、できる限りお早目にご相談くださいませ。



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