いよいよウォータークリーニングの現場へ。
!?あまりにも古典的というか、アナログな二層式洗濯機が6台も並んでいます。
そしてマイクロバブル発生機が設置されたドラム式洗濯機が2台。
ちょうど本日ウォータークリーニングするウールのセーターがあったため、その洗いを見せていただきました。
どうやらこの水に秘密が・・・
ただの水ではなく、クラスタルウォーターといい、水の粒子がとにかく細かいのだとか。
事前にウェブサイトで見ていましたが、油汚れはつけておくだけでも落ちるらしいのです。
1:300mの縄文時代の地下水を汲み上げ
2:特殊な装置で水分子の集まりであるクラスタルを小さくし、
細かな繊維の間にも浸透して汚れを落とします。
確かに柔らかくて、ヌメッとしています。
普通の水じゃないなとわかる。
「ほら、生地の染色なんかもいい織元は水の綺麗なとこでしょ?
水にこだわらないと上質な水洗いは難しい。
お酒にしても、染めにしてもみんな水にこだわってるのと同じです。
だから塩素が入った水道水は論外です。
洗った洋服がパサバサになってしまうからね。」
スーツ生地でいえば、カルロバルベラにしてもゼニアにしてもそう。
一流ブランドは上質な水にこだわって山岳地に工場があります。洋服にとって水は命といっても過言ではありませんね。
「じゃあ松さん、洗剤選びましょうか。」
用途に合わせたたくさんの洗剤。
なるほど、サラダにかけるドレッシングをチョイスするように、こんなことができるのですね、水洗いは。
どの洗剤の香りも洗いたての気持ち良いタオルのようなフワッとした香りです。プロ用のすぐれものもあるが、最近は香をテーマに様々な高級洗剤を使っているのだとか。
そして本日は、防虫効果もあるというランドレスのシダーの香りの「ウールカシミアシャンプー」をセレクション。
「香水じゃないから、この香りは抜けるんですよ。
で、汗かいた時にフッと香るんです。」
それ、夏場やスーツ好きにはなんとも嬉しいですね!!
そういえばこの工場に一歩足を踏み入れたときから感じていた心地良さ、この香りたちだったのであります。
でもドライクリーニング工場だと石油の臭いでいっぱい、ということになりませんか?
「そうですよ、10年前、社長が倒れてここを任されることになった時、勉強のため何件もドライクリーニング工場に見学に行かせてもらったのですが、僕が行ったときは正直10分いれなかった。
僕は特に臭いに敏感なのか、ダメですね、あのドライ臭は。これは生理的なものでいいとか悪いとかという問題じゃない。
うちの工房にもドライ工場にいたパートさんがいるんですが、とにかく以前と比べて臭いがなくてとっても気持ちいいと言います。当時はあの臭いが当たり前だと思っていたけど、今は軽くて爽快だって。
業者さんに頼んであげますから、松さんも一度ドライ工場の見学に伺ってみたらいいですよ。」
いや、中田代表で10分ならば、私はセルフのガソリンスタンドですら敬遠してしまうので、1分もたないですよ。
細かな仕様書に、私たちオーダースーツの設計仕様書を思い出します。
こちら敏感肌のお客様のようです、こんな細かなことも伝えれば対応できるんですね。
と、ここで出ていらしたのが、京都大学藥学部出身、men'sEXやmonoマガジンをはじめとする数々のメンズ雑誌やムック本のお手入れコーナーでもよく見かける、ケアの達人 松村氏です。
3/24に放送された「ヒルナンデス!」にダウンとバッグのウォータークリーニングに出演されていました。その反響があまりにも大きくて、この繁忙期は・・・・・。
じゃあ洗う前に、ここを見てください。
確かにこういった折り返しの部分に黄ばみ、ありますよね。
洗う前にシミ抜きやりましょうか。
ということで、まずはクリーニングでどなたも依頼した経験があるであろう、シミ抜きの技を拝見。
汚れ、素材、汚れてからの経過、などを考えながら薬品を塗布。
みるみる綺麗に。
と、ちょうどそこにシルクのドレスがシミ抜き依頼として運ばれてきました。
「彼のシミ抜きレベルは高いですよ」
と、では、次のページでその驚愕の技をチェック。
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