オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネの松はじめです。
しっとりミッドナイトブルーのスリーピーススーツは、打ち込みのしっかりした英国梳毛生地のラインアップ充実で、さらにご提案の枠が広がっているところですが、しかしながらそれとは裏腹に、ここのところチェックスーツのご納品が続きました。
パンツはテーパード、その裾は太めのダブルといえば、だいたい輪郭が見えるでしょうか?
さて、サロンではツイード・ジャケットをはじめとするジャケットや、コートの打ち合わせも本格化しております。
最近の私は海外出張も増え、ウール・カシミアのジャケットを数着誂えております。
ところで少しは英語が上達するかと思いきや、google翻訳という文明の進化とWi-Fi環境のお蔭で、海外でもまったくの日本語life・・・
ただ、出張回数が多い中国だけは、自分が何者なのか?程度の中国語と、色・サイズくらいを伝え、現地のアシスタントに採寸数値を中国語で伝えるくらいは達成し、これで13億人に対してのビジネス挑戦権を得た!(?)とささやかな喜びを噛みしめた秋であります。
2015年SSからの新しいモデルに向け、縫い場と打合せも重ねています。
さて、本日はスーツの語源です。
私たちがビジネスで着用するスーツ。
スーツという言葉は、そもそもどこからきているのでしょう?
本来の原形はスートです。スートの複数形がスーツです。
靴(SHOES)はシューズと複数形です。
2つ揃って1つの靴。
こうした傾向を見てもわかるのですが、
スーツは一揃いの服ということなのです。
ちなみに響きの似た単語にスイートルームなどのスイートという言葉がありますが、ホテルのスイートはベッドルームとリビングが一組の部屋や場所を指しているそうです。
スーツの以前は何だった?
スーツの少し前を辿ると、ラウンジスーツ(LOUNGE SUIT)ラウンジコート(LOUNGE COAT)でした。
これはその名が表すように、ラウンジで休む際の服でした。
コートという表現は、外着を表します。
このラウンジスーツ、ラウンジコートは寛ぐためのものですから、どちらかといえばゆったりしていました。
ドレスアップ時はタイトに!
ラウンジで寛ぐ服がゆったりしていたのは、反対に、社交の晴れ着がタイトシルエットだったからです。
晴れ着というのは、フロックコートや、モーニング、燕尾服といった現代でも正装と呼ばれるファッションです。
身体のラインに美しく沿ったタイトシルエットな洋服は、現代でも人気です。
原点はこんなところにありました。
極端にタイトシルエット好みの紳士のあなたは、
もしや前世で貴婦人とダンスと葉巻を愉しむ毎日だったのかもしれません。
近年はカジュアル化が進み、ジャケットスタイルも増えました。
ですが、やはりここぞというシーンでは、ひと揃いの服が良いと思います。
ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。