オーダースーツ

オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネの松はじめです。

都心ながら小鳥のさえずりで起きる朝、ところが目を覚ますと、エアコン全開?と疑うほどの気候になりました。こうなってきますと案の定多くなってくるご予約が、コート。本日だけでも2件のコート制作のご予約をいただきました。スーツはといいますと、スリーピーススーツのご依頼が少なくありません。今季はクラシックに衿付きベストもご提案していますが、これを広めラペルの優美な上着に合わせ着こなしますと、街の景色が少々セピア色になって見えるから不思議です。



さて、本日は朝の結婚式 やってはいけない服装についてです。
そこで、突然ですがクイズです。
結婚式に呼ばれたとして、以下はOKでしょうか?
正解は1つです。


Q 友人の結婚式に朝から呼ばれました。どれが正しいでしょう? 

1: 朝だが、きちんと黒いスーツ、だけど洒落て蝶ネクタイを結んだ
2: 朝だし、軽やかグレー系のライトなベストを黒スーツの下に着た
3: 朝でも、ちゃんとフォーマルにびしっとブラック・タキシードを着た
4: 朝こそ、淡いブルーネイビーのスリーピーススーツ(ベスト付きのスーツ)を着た
5: 朝から、ブレずに流されずに、黒いスーツに白いネクタイをした




本当に正解は一つなんですか!?
はい、一つしかありません、厳密には。それでは…
まずは不正解のことを。
不正解度が高い順から発表いたします。

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3: 朝でも、ちゃんとフォーマルにびしっとブラック・タキシードを着た

ちゃんと・・・していません。
タキシードは夕暮れから。

タキシードを着る場合は、午後と決まっています。夕暮れが理想ですが、午後であればOKということになっています。夜であればぜひ推奨したい服装です。

ちなみにタキシードを着る場合、ボウタイ、カマーバンド、オペラパンプスなど決まったアイテムがあるだけでなく、カフリンクスの種類やボウタイの色も指定があります、本来は。きちんとした場面に着る場合はご注意ください。



オーダースーツ



5: 朝から、ブレずに流されずに、きちんと黒スーツに白いネクタイをした

おっと、
引っかかった方いらっしゃいませんか?
白ネクタイはそもそも朝も昼も夜もNG。
土下座、ちょんまげ、侍、白ネクタイ、、、日本独自文化です。
ですから白は花嫁様の色、絶対に身に着けるべきではありません。
タイはシルバーです。



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4: 朝こそ、淡いブルーネイビーのスリーピーススーツ(ベスト付きのスーツ)を着た

惜しい。
敷いていえば現代なら通りそうですが、本来はNG。
略礼装という一番下の礼装でも、ダークスーツまでが滑り込みセーフです。
明るいネイビーは流行ったんですが、確かに。
でも、目立たせるのは新郎様にした方が紳士。
濃紺なら素敵です。



スーツコンシェルジュ 松_はじめ




1: 朝だが、きちんと黒いスーツ、だけど洒落て蝶ネクタイを結んだ


不正解にするのは勿体ないですが、敢えて不正解に。

というのは蝶ネクタイは夜のタキシードと、夜の燕尾服のアイテム。
だからそもそも夜のアイテムなのです。
でも素敵だから良しとしたいところです。

逆に、夜は声を大にしてOKです。
黒スーツに蝶ネクタイを巻くだけでも、タキシードっぽくなります。







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答え
【2: 朝だし、軽やかグレー系のライトなベストを黒スーツの下に着た】




ライトグレー のベストは朝のスタイル。
私が着用しているダークスーツは通常ビジネスで使用する濃紺スーツ、そこにライトグレーベスト、ウイングカラーのシャツ、モーニングタイを
(スーツ・ベスト・シャツ・タイ 全てBOTTONE製)




朝専用のモーニングコートを着るときや、朝の服、ディレクターズスーツを着るときも、ライトグレーベスト。 
だからブラックスーツにライトグレーベストは朝スタイルとして認識されます。


ただし、テカっていないマットなベストに限ります。
あと、夜はやめましょう。


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ということで、この中で礼装として正解を導き出したなら、2となりました。
ですが、ルールはルール。
基本を押さえつつ外すのであれば、ファッションです。

また、ココシャネルのように、貴族服装文化にむき出しの反骨精神を出して世界にアピールするのなら良いのではないでしょうか。



最後に、あくまでもご友人が主役。
友人を引き立たせるも良いし、ファッション大好き人間カジュアル式なら上記のとおりではないかもしれません。
悩んで決まった服装で、気持ちが伝わったならそれも良いと思います。




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