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オーダースーツ コンシェルジュ ボットーネの松はじめです。

すっかり帰宅が遅くなる日が続きます。
ですが、スタッフ一同、好きな仕事なので苦ではありません。だいたいワクワクしながら眠るのは、洋服のことを考えているときです。

先日は突然の雨で、タクシーを待つ繁盛ラーメン店みたいな長蛇の列に参加しました。
磨いたばかりのビスポーク(靴)を履いてこなくて良かった、頭の右の小さな部分がそういっていました。ほっ。
そうまでして、何故人は家路につくのだろう?そう思っていた独身時代を懐かしく思ったひと時でもありました。



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ところでラペル、つまりは衿ですが、スーツやコートのラペルには色々な形があります。
写真はピークドラペル。
ピーク、頂点ということで、衿の先が鋭く尖っているのが特徴です。

ラペル用語を並べると、ノッチ、ピーク、セミノッチ、セミピーク、ショール、クローバー、フィッシュマウス等々・・・
聞きなれないとIT用語のようにわけがわからなくなりそうですが、スーツにおいては「ノッチ」と「ピーク」を押さえておくだけで80%ゲームクリアです…
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こちらがノッチ。

ノッチは、シングルのスーツに良く見られます。
ピークは、ダブルのスーツとタキシードに良く見られます。




シングルのスーツであれば、ノッチの方が一般的、社会人らしさがある、と見られる風潮があります。これは全世界的に共通で、もともとピークドラペルは燕尾服に用いられていて、その燕尾服がタキシード(ディナージャケット)に変化したのですが、フォーマルウエアになったので、どうもピークドラペルが華やかな感じがしてならないのはこれが原因でしょう。





ポケットチーフは法律で四角形じゃなきゃだめよ!と法律で決まっていたように、ピークドラペルのシングルスーツを着てはいけない!なんていう決まりはありません。
実際、グッチなどデザイナー監修のブランドスーツにもピークドラペルのシングルスーツの顔は見かけます。

ちなみに私個人は、タキシードとダブルのスーツ以外で、ピークドラペルは誂えていないです。
次の1着をそうしてみようか、とそう考えて5着くらいノッチになったのでした。
次こそはピークなんでしょうか。





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もう一つだけ触れておきますと、こちらはスーツとは無縁のラペルですが、ショールです。
タキシードのなかに、英国、燕尾服から派生したピークドラペル・タキシードと、アメリカ、ガウンみたいな服から派生したショールカラー・タキシードがあります。





家着=もてなす側 だからなのかな、と個人的には考えているのですが、「ショールカラーはもてなす側の衿」という意見も少数意見ですがなくはないです。


私の調査では、某国大使館では、列席側はダブルブレストのタキシード着用(つまりピークドラペル)と決まっているといいますので、満更でもないかもしれません。
信じるかどうかはあなた次第です。


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左が燕尾服・右が室内着
メンズウェア100年史 キャリー・ブラックマン著より




ところで、優美でくつろいだ雰囲気があります、ショールカラー。
ちょっとダサい呼び名ですが、日本名、へちま。
誠に恐れ入りますが、へちま衿というだけで品位が下がってしまう気がするのは私だけでしょうか?


 

ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。