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オーダースーツ サロン ボットーネの松はじめです。

連休に入りましてからのオーダーは、みなさまバカンスの合間にお越しいただき、昨日で37着を超え、望んだわけではありませんがフィッター1名の限界に挑戦中ともいえます。そんな境地のなか、丁度カラー診断を受けたというお客様、ぴったりの生地に出会い、帰り際「オーダーという体験、楽しい。みんな作ればいいのにね」とのお言葉に、ふと原点回帰したのでした。



自分スタイルは、自分を見つめることからはじまる。
内面を反映した外見が美しい。


私はそう思います。


連休の表参道、南青山を歩いていると、一瞬すれ違っただけで
[似合っているな] [着こなしている] とオーラを発している方がいます。そうしたスーツスタイルやジャケットスタイルにうつるのは、流行の服を着ているかどうかではないし、コーディネートのセンスだけではありませんよね。




ところで、洋服やスタイルをご提案させていただくなかで、頂戴する一言があります。



出会ってすぐの、「オススメでお願いします。」


これが私たちが一番深みにはまって悩む一言です…
プレタ(既製服)ならばまだしも、オーダーではなかなか難しい。何が難しいかといえば、その言葉だけでどのようなスタイルを求めているか?を感じるのは超能力者クラスだからです。




念のため準備はしています。
例えばサロンにいらっしゃったときの立ち居振る舞い、声のトーンや着ている服、小物。

ですが、似合うというのはやはりライフスタイルや着用シーン、立場や性格によってご提案するオススメは大きく変わりますから、対話することでよりよい服ができます。






オススメお願いします、


でも考えてみれば、自分もそのフレーズを口にしていることがあります。 食後のジェラートを選ぶとき、3つのなかからと言われ、オススメを、と。きっと店としてはどれも食後のチョイスとしてはオススメで、好みや気分や性格を知らなければ勧めようがないのに、つい。





私がオススメでと言った背景には、一定の満足を満たせれば、3つのなかのどれでも大丈夫。今はそこで迷うよりも会話を楽しみたい、ということだったのですが。



さて、洋服においてはジェラートのようにはいきません。スタイルは、生活の背景、長所、将来の展望が関わってきます… 






プレーンなシューズに、艶のない濃紺のスーツをサラッと着こなしている、海外滞在も多いクライアントA氏は、タイだけはいつもレオナルドの少々特徴のあるものを身につけていらっしゃいます。そこに帽子などの小物を加えてゆく。


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着こなすときに気をつけていることは?と聞くと、全部親父のなんだよ、とおっしゃいます。私はその言葉から、【継承】し、さらにそれを【自分なりにアレンジ】した上級の着こなしを感じずにはいれませんでした。



ちなみにお父様も大変なご活躍をなさっている方で、クローゼットには数百着のスーツが眠っているのだと。
余談ですが、別のクライアントさまがA氏のご自宅に伺ったときに頂いたという絵画は、結構なものだったのに大量に地下に転がっていた、らしいのです。




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さて、 オーダーでは私たちテーラーと、みなさんが二人三脚で一つのスタイルを作ります。


良いフィッターは【長所】を生かします。

悪いフィッターは【短所】を隠そうとします。



日本人は他人と同じが好きで目立たず、雑誌に載っているから、という理由で服を買う傾向があると指摘されることがありますが、確かにイタリアではいかに自分を表現して、自分らしく目立つか?をいつも考えていると思います。



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教育も関係があると私は思います。
日本の教育といえば右ならえ。他人よりも抜きん出ることを恥とする文化、それを美としみな同じ格好。イタリアの教育は長所を見つけ、そこを徹底的に褒め、伸ばす教育です。
洋服を着る上で考えなければいけないのは、自分とはどういう人間で、どういう長所があるのか?そこをどう活かすか?だと思うのです。





そして今の自分を表しつつ、未来の自分や与えたい印象を作ることは、


人からどう見られるだろう?と気にして歩くのではなくて、

人にどう見せるか?を表現することです。


ですから、スタイルのある洋服を作りたいのです。 


みなさまはどうしたいでしょうか?







ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。