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あなたのふだん着をおあずかりしてますとも。
そして終始ブラシをかけさせておきますよ。
この季節に羅紗の着物を手入れせずに、
うっちゃっとくのはよくありませんもの。

スタンダール[赤と黒]



オーダースーツコンシェルジュ ボットーネの松はじめです。

本日はスーツのお手入れ ブラッシング方法についてご説明します。そもそもなぜブラッシングする必要があるかといいますと、長持ちさせるためなんです。一度着用して外出しますと、かなりの埃、チリが付着しますし、汗もかきますし、食べ物の屑が付着することもあります。こういった湿気や屑がカビの原因になってしまうのです。それなら毎回クリーニングに出せばいいのでは?というと、かえってよくありません。クリーニングの石油溶剤が、スーツの本来持っている光沢(油)をも落としてしまいますからね。
ブラッシングをする頻度なのですが、私たちかがスーツに変わってお願いさせて頂くと、【着るたびに】がありがたいのです。私は、帰ったらまずブラッシング!という習慣化をお勧めします。お忙しい皆さまですので、難しければ3回に1回、5回に1回でも。
タイミングですが、ハンガーに掛け、仕舞う前がベストですよ。まずはポケットの中のモノを全部出します。そしてハンガーに、ジャケットとパンツ(とベスト)をそれぞれ別々に掛けます。今回はジャケットをご説明します…
ジャケットをチェックします。汚れはないか?ボールペンの跡、ワインのシミなどを見つけた場合はできるだけ早く信頼できるクリーニング屋さんに出します。


この後、お時間があれば風通しが良いところに置きます。脱いだばかりのスーツは湿気を持っていますからね。
湿気がとれました?それではポンポンと軽くはたいて、埃を落とします。ここでブラシを用意します。ところでブラシは【豚毛】や【馬毛】のものを選びます。【ナイロン】や【アクリル】では静電気が起こってしまい、逆に埃を付着させてしまいますし、最悪な場合生地を痛めてしまうのです。


ブラシは毛先のしなやかなカシミア用の、それも大型のものがよい。ラペルの裏側、ズボンの折り返しの内側も忘れずに。落合正勝

それでは、まずはスーツの上から、下へ向かって、割と力を入れて思い切り埃を落としていきましょう。生地の目に沿っていきます。(ストライプのスーツなら、ストライプに沿うようにブラッシングします)
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これだけでも良いのですが、ここから中級編です。今度は先ほどと反対に、ジャケットの下から上へ向かってブラッシングします。

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スーツの生地の奥に潜伏した埃を、かき出すように。こうして交互に掛けていくことで、汚れが落ちやすくなります。

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最後、仕上げにもう一度、上から下へ、毛並みを整えていきます。

10年01月25日-242こうしてブラッシングしておくことで、大変良い状態で長く保つことができてきますよ。意外と忘れやすいのが、ブラシに溜まった埃。時々かき出したり、洗うことが大切です。



日々のお手入れが行き届いているスーツを着ると、心も引き締まり、気持ちよく仕事ができますよね。
メンテナンスで寿命が変わりますから、マメに行いたいものです。



スーツのもっとも効果的な手入れは、ただ一つ、ブラッシングを終始くまなく試みることである。シーズンごとにクリーニングに出すのはばかげている。それよりも着用後必ずブラッシングをして、ホコリを落とす習慣をつける。  落合正勝




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ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。