上質スーツ生地の見分け方

オーダースーツ 東京ボットーネの松はじめです。
スーツやジャケットの良し悪しは、生地と仕立てで決まります。
中でも生地は大きな面積を占めますし、仕立てよりも見た目にわかりやすい部分です。
というわけで本日はテーラーが語る良い生地(ウール)の見分け方をご説明します…

まずウールの油を確かめます。


羊というのは生き物ですから、動き回りますし毛も汚れています。
ですからまずは洗毛といって、毛を洗います。
しかし考えてみてください、人間でシャンプーをイメージするとわかるのですが、髪の余計な油はキレイに落ちてしまいますよね。

この油分が重要です。

良いウールの光沢というのはこの油です。
洗毛によって羊の毛が本来持っている油もいくぶんか落とされてしまうのが現状です。

そこで、ここに多少なりオイルを足すわけです。
人間の例でいうなればリンスといいましょうか。


見分け方の本題に戻りますと、良い生地というのはこのもともとの油分を多く含んでいます。
この油分は上質な生地に触れた時、ややしっとりとした滑りを指先に感じることができるでしょう。

適度な油分が指に残るのが上質なウールです。
肉厚のある秋冬生地の方がその差を感じやすいかと思います。

では安物についてですが、もう少しベッタリします。
やや残りすぎるくらいの油分が指に感じられることでしょう。

これを見分けるには数多くの生地に触れて経験を積むしかありませんが、自然ではないベタッとした感覚です。

特に最近の生地といえば中国で安く織っている場合もあり、
イタリア生地と名乗っても実は中国で織っている場合すらあります。
(意外にもイタリア製と表記されている有名ブランドも、織りは中国ということも…)

イタリア製、ブランド…
日本人はこれらに騙されやすいと言われますが、指の感覚は騙せません。
時間の許す限り生地に触れて頂きたいです。

 

 

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