ボットーネの松はじめです。

前回の洋服物語⑥では袖ボタンの由来についてお伝えしました。
今回はスーツのお台場仕立てについてです。
スーツにお台場仕立て!?ちょっと変わった名前ですよね。
お台場といえばレインボーブリッジやフジテレビな東京湾の臨海スポットとして有名ばですよね。以前はお台場タワーマンションで開催された知人のパーティーに参加したことを思い出しますが、
実は、スーツのお台場仕立てはこの東京湾のお台場が関係しているのです… 

 


そもそもお台場といっても、現在のあのお台場のイメージから来ているのではないのです。

 

お台場とは、東京湾に来る異国の船から日本国を守る砲台場だったのです。台場に御がついて、お台場(御台場)というわけです。
ちなみにお台場というのは全国各地に存在しているらしく、私の故郷富山県にも存在します。

江戸時代に作られた砲台のあった場所、お台場。

このお台場に形が似ていることから、台場仕立てが生まれました。

スーツのお台場仕立てには、本台場、つぎ台場、角台場などなど様々なお台場仕立てがあります。

現在のお台場仕立ては、写真のような角台場がトレンドになっています。

また、写真のスーツに施されたお台場仕立ては本台場という高級な仕立てでして、生地が途中で切れていません。

ちなみにお台場仕立てのないスーツはこのような感じです↓


さて、このスーツに台場仕立てを取り入れる意味は?

お台場仕立てには裏地が関わっています。
そもそも、スーツの裏地というのは表生地を傷めないために存在します。
ですから、裏地は汚れたら取り換えるものです。

この裏地を取り換えるときにお台場仕立てだと内ポケットをほどく必要がなく、
またポケットも傷みにくいので、高級な仕立てとされてきた、というわけです。

最近は量販店でもお台場仕立てのスーツを見かけますが、
とにかくお台場であれば高級、というわけでもありません。

 

普段のあなたのスーツ、お台場仕立てにはなっていますか?

 

 

あなたとオーダーメイドの世界を繋ぐボタンとして
Bottone

スポンサードリンク

ボットーネでは創業以来、ただスーツを仕立てるだけでなく、立場や時間、与えたい印象、好み、お持ちのアイテム、似合う色と柄、今と未来のスタイルをトータルで考えた、あなたに最適な戦略的スーツのお仕立てと着こなしをご提案いたしますので、まずはメールで日程をご予約ください。