松はじめです。
前回の洋服物語④ではネクタイの由来についてお伝えしました。
洋服物語⑤ではスリーピーススーツ、ジャケットの下に着るベスト。このベストのボタンについてです。
皆さんは三つ揃え(スリーピース)のスーツはお持ちですか?実はベスト付きのスーツというのは流行ではなくて、本来スーツってスリーピースなんですよ。
あの落合正勝氏も、スーツの定義というのはそもそもスリーピース、ベスト付きが原則である!と言っていました。
さて、スリーピーススーツを着るときは、ベストの一番下のボタンは外すことになっているのをご存知でしたか?
何のためにでしょう?シワがよらないようにでしょうか?
いえいえ、違うんです。
実はこんなエピソードがあります…
さて、ベストの一番下のボタンを外す由来として有力な説は、
ジョージ四世のパーティー出席時のうっかり出来事です。
ちょっとお腹の出ていたジョージ四世ですが、
なんとうっかりベストの一番下のボタンを掛け忘れてパーティーに出席しまったのです。
まったく気づかない様子のジョージ四世…
で、殿下!!
と、このジョージ四世の失態に気づいたファッション界に影響力のあったイギリス、ロンドンの社交界の花形、ボウ・ブランメル。
彼は、なんとかジョージ四世に恥をかかすまい!と、あたかも外すのが当たり前のように自分のベストのボタンもさり気なく外したのです。
紳士ですよね~
ズバッと指摘するのも一つなんでしょうが、こういった心配り、日本の心を感じて私は好きです。
さて、ブランメルがそんなことをしてしまったのですから、当然それをパーティーで見た人々は、
あのブランメルがベストのボタンを外している!これは新しいお洒落に違いない!
とこぞって真似をしました。
こうしてベストの一番下のボタンを外す文化が確立され、広がっていったというのです。
木村卓也さんがポーターを持っていたからポーターが流行ったり、
安室ちゃんの真似を!とみんなアムラーになったり、と、いつの時代もファッションは影響力のある方が作っていくものなんですよね。
余談ですが、
ベストのことをチョッキと呼ぶ方もいますよね。
実は、日本のこのチョッキの由来は
”ちょっと着るもの”からチョッキ、という説もあります…
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