パンツ、スラックスの裾 ダブルの由来

松はじめです。
洋服物語②では本切羽の由来についてお伝えしました。
さて、洋服物語③はスラックス、パンツの裾のシングルやダブルの由来についてです。

パンツの裾がまっすぐ降りているのがシングル、折り返してあるのがダブルです。
なぜこのような違いがあるのでしょうか?また、ダブル・シングルなどの裾の違いはどのようなポイントで選べばよいのでしょう?

さて、このパンツのダブルの発祥説で有力なのが、雨の日のパーティー説です。

雨のパーティー(アメリカでの結婚式だったという説も)
そこにファッショナブルな英国紳士が、雨に濡れないようにズボン裾を折り返してきて、そのまま会場に入ってしまった、

その姿を見たアメリカ、ニューヨークの方々は、新しいファッションだ!とこぞってそれを真似たところから始まったといわれています。


さて、この裾のダブルですが、一般的にはフォーマルの裾ではありません。
私としましてはとてもスポーティーな印象があり、英国調ハウンドトゥース生地と相性が良いスタイルだと思います。

フォーマルの場合は裾はモーニングカットとなりますから、裾がダブルのタキシードというのも存在しません。


しかしこのダブルの裾、
裾に重みをつけますので、パンツの裾のタルミを少なくし、シルエットを綺麗に見せる効果があります。

夏の軽めの生地に用いると良いでしょう。


そして、ダブルの裾のパンツを選ぶ際には幅にご注意下さい。

よく雑誌などで【イタリアでは4.5センチ幅、日本では4.0センチ幅】などと書かれていますが、
実際には身長とのバランスで決めるべきです。

背の低い方が4.5センチ幅のダブルを選んでしまうと、余計に背が低く見えてしまいます。

雑誌の情報は鵜呑みするのではなく、自分に似合うファッションをしてこそ真のお洒落者!というわけです。


シングル、ダブル、モーニングカット、、
時と場合、スーツの生地やイメージによって使いわけたいものです。

洋服物語① センターベント・サイドベンツの意味

洋服物語② 本切羽の由来

 

 

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